感染症が流行する今こそ ― “からだの声”に立ち返る季節の過ごし方
― ニュースよりも、まずは“自分のからだの気配”を感じること
昨今、インフルエンザ・コロナ・胃腸炎などの感染症が再び増加し、不安や焦りの声が多く、SNSでも情報が錯綜しています
アーユルヴェーダ的には「外の情報より内側の声」に耳を澄ますことが最優先だと考えます
“免疫力”とは、特別な何かをすることではなく日々の小さな積み重ねこそが本質的なケアになるのではないでしょうか
1. 感染症が流行する時期のからだの特徴
― 五感が疲れると、免疫は落ちていく
アーユルヴェーダの視点
冬〜初春は気温や湿度などの変動で乾燥や冷えることが増えたり水分代謝や発汗が上手にできずに巡りが悪くなります
乾燥、睡眠の質低下、疲労、免疫の低下 → 不安定さが顕著
鼻・喉・リンパの滞り、粘膜トラブル → 心身の鈍重感が顕著
現代医学の視点
乾燥 → 粘膜の防御機能が低下
ストレスホルモンの増加 → 免疫細胞の機能低下
冷え → 血流 stagnation → 免疫応答の遅れ
機能が低下するということはオージャス不足ということ
つまり免疫力も同時に下がっているので感染しやすくディフェンス力が落ちていると認識しましょう
2. 最初に整えるべきは「粘膜」と「巡り」
― 免疫は“表皮と気道”から守られています
感染症シーズンに最優先で守る箇所は
① のど・鼻・腸の粘膜
② からだ全体の巡り(リンパ・血)
ウイルスの入り口である穴(特に鼻・口)のディフェンス力を高める
同時に老廃物が速やかに体外に出せるよう巡りを滞らせないことも大切
◎ 粘膜ケア
・白湯習慣 蒸気も意識してすすり飲みましょう
・ごま油うがいやナスヤ(セルフによるオイル点鼻)
・はちみつ+ターメリックの「喉の軟膏」
・アロマを利用した蒸気吸入(日本薄荷、クロモジ、ターメリック)
◎ 巡りケア
・首肩を冷やさない ネックウォーマーで守る
・背中・鎖骨まわり、耳のオイルケアで巡りをつくる
・軽いストレッチや入浴で、滞りを溜めない生活を
・夜のブルーライトを避けて睡眠を優先 しましょう
3.感染症を遠ざける“暮らし方ラサーヤナ”
― アーユルヴェーダ × 日本の季節に合わせて
① 食 「温」「甘」「少しのスパイス」
・根菜のスープ
・しょうが
・ターメリックの黄金ペースト
・発酵食品は“少量×温かい料理”に
・小腹が空いたら甘酒や葛湯
② 住
・加湿は免疫ケアの基本
・朝5分の窓開けで空気の入れ替え
・玄関・寝室の「湿度40〜60%」維持
・アロマより“薬草蒸留水”を軽く空間ミストに
(ラベンダー、ローズ、レモンマートルなど)
③ 身体
・足湯、首の温罨法
・鼻まわり
・鎖骨ラインへのセサミオイル
・晴れの日の散歩で体内時計と自律神経をととのえる
4. 心のケアも免疫ケア “不安”は体温を1度下げる
・不安や焦りは交感神経を過剰に刺激 → 粘膜乾燥
・アーユルヴェーダでは「オージャス(生命エネルギー)」が減少
・心を守るためのセルフケア
- ニュースの見過ぎを減らす
- 朝の深呼吸3分
-夜にスマホを寝室に持ち込まない
- 自分を労る小さな儀式の時間を確保
(ハーブティー、香り、日記やジャーナリング)
5. ゆいぐさBotanica流 “感染症の季節に、わたしを守るレシピ”
天然の抗生物質のターメリックを味方につけて
ターメリック×日本薄荷の蒸気吸入で鼻〜喉の通り道をクリアにし、乾燥で傷んだ粘膜の回復サポート に役立ちます
ウイルスは感想が好きなので、粘膜がしっとりと柔軟であれば感染確率は下がると言われています
クロモジの枝葉鎮静ハーブティー
最近高い抗菌作用で注目されています
小鍋で煮だした蒸気で同時にお部屋も抗菌&加湿できます
また、精油成分リナロールが夜の不安を和らげ、良質な睡眠へ と導きます
ゆいぐさBotanica式セサミオイルの喉ケア
巡りを整え“溜め込まない身体”を目指し、晴れの日は胸〜鎖骨ライン、雨の日は鼻〜額にと、うっすらセサミオイルで温布することで粘膜だけでなく心も落ち着いてきます
― 感染症の季節は、自分を思いやる季節
感染症が流行する時期は、ただ防御する期間ではなく
「自分のからだの声に耳を傾けるタイミング」だと私は考えます
外の情報に流され怯えるのではなく今日の体調、呼吸、眠り、感情の揺らぎをご自身でそっと受け取りながらできることから無理なく整えていく
その積み重ねが、最大の予防になり、未来のあなたを守り続けてくれますよ
この内容が参考になれば嬉しいです