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灯台の光  将棋教室

受け継がれていくもの

2025.11.30 06:57

指導棋士として時を重ねていく度に、一緒に将棋を指している時や、ふとした瞬間に「先生、奨励会にいきたい」「奨励会に入りました」という言葉をもらう事が増えていく。君達は会うたびに大人になり、将棋を見つめる眼差しは熱が帯びていく。1人1人が、私の中でとても大切な存在だ。

君達に、私は何ができるだろうか。私の少年時代は何をしてきただろうか。思い返せば、定跡書を読んだり、棋譜並べをしたり、強い人に教わってきた。きっと、定跡書も、紡がれた棋譜も、強い人に教わった事も、先人が苦労して研究し、探求した結果を、効率よく教えてもらってきたのだ。

次は私の番だろう。本当に微力ではあるが、惜しみなく私の知識を提供したい。

大切な君達に技術面で私ができる事は、そのくらいだろう。次は、環境作り。