【流 通】東京海上日動火災保険 「クマ侵入時施設閉鎖対応保険」の提供開始
2025.12.04 00:40
東京海上日動火災保険は2025年12月より、観光・レジャー施設の敷地内にクマが侵入したことにより施設を閉鎖した場合に、運営事業者が取り消した予約分の営業利益の損失およびクマ対策費用を補償する「クマ侵入時施設閉鎖対応保険」の提供を開始した。
2025年11月時点で、全国的にクマの出没件数は過去最多に近い水準で推移しており、人的被害や農作物被害に加え、地域の生活環境や観光産業への影響は深刻化している。政府は「緊急銃猟制度」の新設や捕獲体制の強化など、クマ被害を社会課題として位置づけ、対策を強化している。
東京海上日動火災保険は業界に先駆けて、自治体向けに「緊急銃猟時補償費用保険」を提供し、緊急銃猟の円滑な実施を支援することで、地域の安全確保に貢献している。一方で宿泊施設、ゴルフ場、キャンプ場等を運営する事業者も、クマ侵入による施設閉鎖や安全対策に伴う経済的負担が顕在化している。
こうした課題を踏まえ、同社はクマ侵入により事業者に生じる経済的負担を補償する新たな保険商品を開発した。
クマ侵入時施設閉鎖対応保険の概要は、クマ(ヒグマまたはツキノワグマ)が施設の敷地内に侵入し、施設の運営事業者がその侵入を認識して施設を閉鎖した場合(※)に、運営事業者の営業利益の損失およびクマ対策費用を補償する。
※ クマの侵入が客観的に確認できる場合および運営事業者が施設の閉鎖を公表した場合に限る
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