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脳性麻痺ライター・著者 東谷瞳  |障害と生きる日々

雑記014 「根性が足りない」と思った日。負の頑張りと正の強さの違い

2025.12.04 08:03

先週、車椅子ツインバスケットボールの選手権予選がありました。来年の選手権は栃木。おいしい餃子を食べられることを楽しみに頑張ってきましたが、結果は残念ながら敗退。試合終了間際に相手に得点を許し、延長戦にもつれ込んだ末に負けてしまうという、何とも悔しい終わり方でした。

うちのチームは、追い込まれたときに弱い──いわゆる“よくあるパターン”。言ってしまえば、根性が足りない。苦笑

「根性」と聞くと、どうしても仕事をしていた頃の自分が鮮明によみがえります。しんどくて高熱があっても、仕事が終わるまでは無理して頑張ってしまっていた日々。あれは価値ある過去なのか、それともひねくれた過去なのか……複雑な心境です。

根性の良し悪しは、その時々で変わるものだと思います。けれど、仕事を辞め、今では時間を自分が思うようにアレンジできるようになった今、まるであの頃の自分を別人のように俯瞰して眺めている自分がいます。

根性論で生きていたあの頃が幸せだったのか、今の余裕ある暮らしが幸せなのか。比べることはできないけれど、その両方を経験できたことは、確かな誇りでもあります。

とはいえ、スポーツにおける「根性」は、持っていて損になるものではありません。ツインバスケットボールを楽しむ気持ちは忘れたくないけれど、「上を目指したい」という尊い思いをメンバー全員が持っていることを思うと、もう少し“根性”を発揮したいところです。

仕事の頃の根性が、他の健常者に追いつくために振り絞った“負の根性”だとするなら、ツインバスケットの世界では、もっと多くの人と分かち合える“正の根性”を磨いていきたい。せっかく手に入れた「余裕」という財産を生かしながら。

今日は『致知』の新刊が届きました。仕事をしていた頃、ひどいときは半年分の“積ん読”になっていたのに、いまはようやく追いつき、新刊が届くのを心待ちにするなんて、何年ぶりのことだろう。

努力や根性の物語が詰まった『致知』。ずっと憧れているのに、どうも自分の努力は方向性が違う気がして、褒められるものではないと感じてしまう──そんなことを痛感した、先日の取材。

人間らしい“プラスの根性”。生きることを輝かせる根性。

そんなものを、今の自分の視点で探し求めていきたい。