[見どころ!]川満俊輝 vs. 野田賢史
12月9日(火)後楽園ホール
日本ライトフライ級王座決定戦
川満俊輝(三迫)
vs.
野田賢史(金子)
川満=1995年8月4日、沖縄県出身の30歳。右ファイター型。戦績:13戦11勝(7KO)2敗
野田=1995年6月7日、熊本県出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦7勝(4KO)3敗
再戦の舞台は日本王座決定戦
返り討ちか雪辱か
谷口将隆(ワタナベ)が返上して空位になった王座の決定戦。今年4月まで王座に君臨していた川満が8ヵ月ぶりに返り咲くのか、それとも野田が初の戴冠を果たすのか。
川満はアマチュアで50戦(35勝15敗)を経験後、2018年11月にプロデビュー。7年のキャリアで13戦11勝(7KO)2敗の戦績を残している。ふたつの敗北は、のちに世界王者になる重岡銀二朗(ワタナベ)と高見亨介(帝拳)に喫したものだ。今年4月の高見戦時はWBC3位、WBO8位、IBF11位にランクされていたが、6回TKOで敗れたため現在はWBCのみ14位の肩書が残っている。正面からプレッシャーをかけて出て距離を潰しながら右ストレート、左フックを打ち込んでいくファイターで、ボディ打ちも巧みだ。
野田はアマチュアで61戦45勝16敗の戦績を残し、2019年9月にプロ転向。2連続1ラウンドKO(TKO)勝ち後の2020年10月には川満と対戦したが、このときは4回TKOで敗れている。5年ぶりの再戦が日本王座をかけた試合ということになる。川満戦後、再起戦を挟んで連敗を喫したが、昨年からは4連勝(2KO)と調子を上げてきている。左ジャブから試合を組み立てていく正統派タイプで、今回が初10回戦だが、すでに8ラウンドを4度戦った経験を持つ。
前に出ながら連打を叩き込む機会をうかがう川満、左ジャブを突きながら距離をキープして戦いたい野田。まずは序盤の主導権争いに注目したい。5年前とはいえ直接対決でTKO勝ちを収めている川満は経験値でも勝っており、その分のアドバンテージがあるといえる。野田は前半でペースを握ったうえで中盤を迎えたい。(原功)