活動報告と年末のご支援のお願い
当法人では、地域で暮らす外国人の方々が抱える日々の困りごとに寄り添い、「小さなお手伝い」を積み重ねながら活動を続けています。ここ最近の取り組みを少しだけご紹介いたします。
日常生活に関する問い合わせ対応では、在留手続、学校、医療、住居など、生活に直結する相談が寄せられています。制度が複雑で分かりづらい場面も多いため、必要に応じて関係機関や協力団体につなぎ、安心して生活を続けられるようサポートしています。ひとつひとつの小さな相談に丁寧に向き合うことが、NPOとして最も大切な役割だと考えています。
また、学生からのインタビューにも可能な限り協力しています。多文化共生の現場で起きていることや、支援活動で感じる課題についてお話ししました。未来を担う若い世代が、外国人支援の現状を知ろうとしてくれることは、地域の理解を広げる大切なきっかけになると感じています。
在留カード提示要求に関する人権相談にも対応しました。特定のサービス利用時に、法律上必要のない場面で在留カードの提示を求められたという相談がありました。外国人であることを理由に過度な確認が行われることは、人権面でも制度面でも慎重に扱うべき問題です。状況を整理し、関係先に確認を行うなど、できる範囲で対応いたしました。
外国人労働者の相談では、専門用語の多さや書類の複雑さが大きな壁となりやすく、支援の必要性をあらためて感じています。特に労災申請では、実際に書類を確認しながら申請プロセスを学ぶ中で、私自身もその煩雑さを強く実感いたしました。今後も、少しでも負担を軽減できるよう、細やかなサポートを続けていきたいと思います。
これらの地道な活動は、皆さまのご理解と支えによって成り立っています。しかし今年度は、予定していた助成金が受けられず、支援を続けるための資金が不足している状況です。外国人の方々から寄せられる相談には、日本語や制度の壁により、頼る先を見つけられない方も多く、私たちが「最初で唯一の助け」となることもあります。もし可能であれば、活動の継続のために寄付という形で力を貸していただければ幸いです。いただいたご支援は、一つひとつの相談に丁寧に向き合うための大切な力になります。年末にあたり、皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。