人のせいにしても始まらない
これまで、色々見てきて、
何か問題が起こった時に、
その出来事をどう捉えるかで、
その人のその後の人生が
豊かになるか、変わらないか、
決まるなあ、と感じています。
全てを人のせい、世の中のせいにして、
怒り続ける人は、その後も、
同じ問題に「何度も」直面することが
多いです。
もう数年前のことですが。
知人が、お子さんの学校と揉めて、
悩んでいたことがありました。
聞いていると、学校側が
ずいぶんひどい態度でした。
その結果、その知人は
学校と怒鳴り合いをして、
お子さんを転校させました。
次の学校にしばらく通うと、
また同じような問題が起きました。
怒鳴り合いをして、転校しました。
さらに、新しい学校にしばらく通うと
またまた同じ問題が起きて、
怒鳴り合いをして、転校しました。
知人の言い分もごもっともでしたが、
見ていると、その対処の仕方がいつも喧嘩腰。
正論を言ってはいるものの、
親の横柄な態度が学校を怒らせました。
そのため、親への見せしめで、子どもに厳しくする。
その結果、また怒鳴りあう、という悪循環でした。
初めは、親として共感する部分もありましたが、
最終的には、どっちもどっち、というのが
正直な感想でした。
気の毒なのは、お子さんです。
聞いていると、お子さんの問題というより、
学校VS知人の問題だった気がしました。
徐々に、お子さんのことを話し合うより
大人同士が「自分のプライド」を
主張しあって揉めている様子の
話ばかりでした。
不思議なのが、
「子どものため」「子どもが心配」
と言葉では言うけれど、
自分の都合や予定に合わせて学校に行かせたり、
学校を逆撫でするような攻撃的な態度を取ったり
して様々な矛盾がありました。
自分の態度は棚に上げて、
なんでも、学校のせい、社会のせいにして、
自分を顧みない。
何も全て自分の責任に思え
という意味ではありません。
それはそれで何も解決しません。
事実は、事実として、
学校が悪いことは、学校が悪い。
自分が悪いことは、自分が悪い。
自分で変えられるところは自分で変える。
そういう冷静で、謙虚な気持ちがないと、
物事は変わりません。
その知人には、多くの人々が手を差し伸べました。
だけど、その人たちへの態度がまた悪い。
せっかく助けてくれている人たちに、
八つ当たりや横暴な頼み事をする、
聞く耳は持たない。
カウンセラーさんたちも揃って、
同じようなアドバイスをしてきたようですが、
知人は「自分の都合の合わない」という
理由で、受け入れることは
ありませんでした。
あるときその人は、私に
「アドバイスを仰ぎたい」と言ってきたので、
チャンスだと思い、それまで言わなかった
正直な意見を伝えました。
学校が悪い部分は、
私もひどいと思っていること。
とはいえ、3度も同じことが繰り返されているので、
私なら、やり方を変えると思う。
やり方を変えてみるのはどうだろうか、
ということを縁を切る覚悟を持って
できるだけ言葉を選んで穏やかに伝えました。
その瞬間、みるみる表情が変化し、
ワナワナ怒りを抑えているのが
わかりました。
それでも、他に話を聞いてくれる人が
いなくなってしまったようで
時折、声をかけてきました。
そして、会うたびに、嫌味や意地悪を
言われたりるようになりました。
態度もとても悪く、
八つ当たりはひどくなりました。
知人家族は引っ越すことになり
最後にあった時には、声を震わせて
「話を聞いてくれたあなたには感謝している」
と繕ってはいましたが、
私への憎しみしか伝わってきませんでした。
私もうんざりしていたので、
その気持ちが伝わっていたのでしょう。
冷たい人だと思われたようですが、
申し訳ないけれど、私には、
それが精一杯でした。
人のせいにしたとて、何も良くならない。
自分が変えられることを変えて、
前へ進まないと、
結局、形やメンバーを変えて、
同じことが延々と繰り返されるだけだ
ということを学びました。
私自身も、盲目になって
繰り返した失敗は、多々あります。
そんな状態を客観的に見せてもらえた
いい例でした。
これを機に、彼女のような人たちが
私の前に現れなくなりました。
私自身、時折こう言う人に八つ当たりされる
堂々巡りに浸っていたのだと思います。
気づいて、嫌われることを覚悟して、
はっきり思いを伝えたことが
新しい展開を築いたのかもしれないと
思っています。
人のせいにしてばかりいても、
何も学べないし、何も変わらない。
だからと言って、自分のせいにするのではなく、
しっかり、事実を見つめて、
自分にできること、変えられることを
変えていくことが、大事だと
学べたと思っています🙏