経典解題20
2025.12.08 03:54
【経典解題】20
般若波羅蜜多心經
はんにゃはらみったしんぎょう
般若波羅蜜多心経。正しくは摩訶般若波羅蜜多心経。唐の玄奘訳。一巻。最も人口に膾炙した経典。般若思想の精髓といわれる。本邦では法華と真宗以外で読誦されるが、佛教協会の会合では宗派に関係なく読誦される由。また、神道でも唱えられる事がある。他に鳩摩羅什の訳以下全部で七訳ある。繰り返し読誦する折は最初の一巻のみ「佛説」を付けるが、以下は「摩訶」より唱える唱え方もする。大乗仏教の教理が、短いこの一巻の中にすべて納まっているといわれてきた経である。「色(しき)は空(くう)、空は色である」との一文は有名であり、大乗仏教の根底である二諦教義が凝縮されている。
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