人はなぜ“初対面の場”で催眠とマジックに惹かれるのか?不思議がつなぐコミュニケーションの正体
催眠術師:ピクルス健斗です。
初対面の集まりというのは、不思議なくらい空気が固い。
会議室でも、飲み会でも、イベントのオープニングでも、誰もが「最初の一歩」を探している。話すきっかけがつかめず、場の温度はちょうど冷蔵庫くらいのひんやり感を保ったまま動かない。
ところが、催眠とマジックが登場すると、あの氷みたいな空気にひびが入る。
ひとつの不思議が、自然と人の距離を溶かしていく。
催眠がもたらすのは“緊張の脱皮”だ。
人は緊張すると、無意識に呼吸が浅くなり、言葉が出にくくなる。
そこで軽い催眠誘導を体験してもらうと、肩の力がふっと抜け、笑いがこぼれたり、手が勝手に動いたりという“予想外の自分”が現れる。
その瞬間、周りにいる人は驚いて笑い、笑った瞬間に空気がやわらかくなる。
催眠の効果は体験者だけでなく、周囲の心理の壁まで薄くしてしまう。
一方、マジックが持つ力は“共通の驚き”だ。
初対面同士でも、同時に驚けば、そこに一気に仲間意識が生まれる。
「え、今のどうやったの!?」「見た?」
そんな会話が勝手に生まれ、知らない相手でも自然に笑い合える。
催眠とマジックはどちらも不思議だが、不思議の方向が違う。
催眠は“自分の内側”を揺さぶり、
マジックは“自分の外側”に穴を開ける。
この二つが同じ場に存在すると、コミュニケーションの流れが一気に滑らかになる。
たとえば、合同会社の交流会や飲食店のイベント、学生同士の集まりなど、普段なら探り合いで始まる場所でも、催眠で脱力し、マジックで驚きが走ると、そこに自然な連帯が生まれる。
北海道のイベントはとくに、距離の取り方が穏やかだ。
その穏やかさが、催眠とマジックの“変化の瞬間”をより映えさせる。
静かな空気だからこそ、小さな笑いも、小さな驚きも、場に広がる速度が速い。
最初は固まっていたはずの人たちが、気づけば集団で笑い合っている。
あの変化の瞬間こそ、催眠とマジックの芸が持つ、人間の距離を縮める本質だ。
不思議は、ただの演出ではない。
コミュニケーションの扉を開く、最初のノックみたいなものだ。