モニタリングサイト1000の論文公開
2025.12.09 12:03
20年以上前より開始された、生態系を長期経過観察していくプロジェクトである「モニタリングサイト1000」(2008年–22年までの15年間)の調査結果をまとめた論文がプレリリースされました。
"Significant changes in seaweed community structure revealed by a nationwide long-term monitoring survey in Japan ‘Monitoring-Site 1000’ over the past 15 years (2008–2022)"
Terada, R. et al. 2025. Phycol. Res.
doi: 10.1111/pre.70019
日本の6地点において海藻群集の変化を調査したところ、鹿児島県長島町では2016年にコンブ目のアントクメが消失して以来群落が回復していないことや、静岡県下田市では同じくコンブ目のカジメやアラメの群落が徐々に減少し、2022年に消失したことが明らかになってきました(Fig.8. 静岡県下田市で撮影されたカジメ群落の変化の様子;上記論文より画像引用)。
兵庫県竹野町や由良町に生育するカジメ属やホンダワラ属の群落は、これらと比較すると個体数は安定していたものの、台風や大雨による影響で群落の種組成が頻繁に変化することも確認されているようです。
今後の生態系の変化も引き続き調査していく必要があると著者らは締め括っていました。
我らが神谷先生も調査されているモニ1000の論文をぜひご覧ください。