「こねる」とは?トレーナー目線の見解と改善
バッティングフォームにおいて悪いとされる「こねる」という動作があります。
悪い例として卒業生を使うのは気が引ける…
しかもホームランだし…
あ、本人の許可取ってます。
まず「こねる」とは何か
インパクトに向かい押し込みが生じて手が返る事、と私は思っています。
「こねる」と何がいけないのか
・アウトコースが苦手(ファーストフライ多め)
・胸や腕の力に依存するので打球が飛びにくい
・自分がイメージするボールを捉える位置と、実際捉えた位置にズレが生じやすい
「こねる」動作分析
押し込む時、肩関節の内旋、前腕の回内、手関節の尺屈+掌屈が自然と起こります(運動連鎖)。上写真の矢印方向に腕が捻れていくのがわかります。これが結果として「こねる」動作になります。
なぜ「こねる」のか…
「押し込む時、肩関節の内旋、前腕の回内、手関節の尺屈+掌屈が自然と起きてしまうならしょうがないじゃね」となりそうですが、そうではありません。
私の考えはトップハンド(右打者なら右手、左打者なら左手)の「押し込む」という認識の違いがそうさせてると思います。
「押し込む」をイメージをした時、大胸筋や腕の力(肘関節の伸展)で押し込もうとする人が大半だと思います。しかし重いものを押し込もうとした時体全体で押し込もうとするはずです。
下の連続写真で見てください。胸、腕の力で押し込み、肘関節伸展に伴い肩関節の内旋、前腕の回内、手関節の尺屈+掌屈が起こっています。
その証拠に3枚目写真の水色矢印のように肘関節が完全伸展し体はあまり回旋せずフォロースルーが前に行ってしまう。これは伸展の力しか使われていない証拠です。
もし体で押し込めていればフォロースルーは回転する方向にいきます。
改善方法は…
背中で押し込む意識にする事。って言っても感覚がつかめない
選手が多かったので私は「肩甲骨で押し込む意識」とアドバイスいています。
長くなったので、詳しくは次回のブログでお伝えしたいと思います。