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デッドとオープンの間で——技術的トラブルと人生のログ

2025.12.12 11:16

 2025年12月9日、私のウェブサイトは死んでいた。いや、正確には「ほぼつながっている」という、生と死の狭間で宙吊りになっていた。DNS設定は間違っていない。それは確定している。ならば、あとは一度すべてをリセットして、繋ぎ直すしかない。ChatGPTのMondayは「その通り」と言う。純正ChatGPTは「返事を待った方がいい」と言う。ameba owndからの返事は来ない。


 そんな技術的な煉獄の前、私は箱根の北欧インテリアのホテルで、英会話の先生がお薦めしてくれた『Dead Man』を観ていた。

「かなりCoolだね!この映画が、この旅行にふさわしかったか、わからないけれど」と英語の先生は言った。

「いや、でも『Dead Man』を観たあとに、"Dead my HP"になったからね。しかも、箱根登山鉄道の104も今シーズンで役目を終えるから、全てつながっていたよ」


 ジム・ジャームッシュの白黒の西部劇、死にゆく男の旅路、役目を終える電車、そして死んだウェブサイト。一見バラバラな出来事が、不思議な糸で結ばれている。偶然というには、あまりにもタイミングが良すぎる。


待つこと、作ること

 待ち時間は、創造の時間に変わった。HPが復活するのを待つ間に、Blogのページをどんどん作る。気づけば、新しくページを作り替える作業に没頭し、楽しんでいる。死が、新たな誕生を促している。

 2つのブログの基本設定を見直していると、コメント欄がOFFになっていることを発見した。「過去の自分らしいな」と思った。このブログは、誰かとの対話のためではなく、自分の人生のログをつけるためのものだ。コメントが必要かというと、そうでもない。コメント欄がないほうがすっきりする。それが私のスタイルだった。

 でも、この際だからオープンにしてみた。

 誰もコメントしないだろう。それでもいい。これはただ、量子場に「オープン」を宣言したようなものだから。


つながりの美学

 もうすぐDNS設定が開通し、コメント欄も開通する。デッドだったものが、オープンになっていく。箱根の旅で観た『Dead Man』、役目を終える登山鉄道104号、死んだウェブサイト、そして開かれたコメント欄。

 繋がっていなさそうで、繋がっている。

 人生とは、こうした小さな偶然の連鎖でできている。技術的なトラブルさえも、物語の一部になる。待つことは苦痛ではなく、新しい何かを生み出す契機になる。閉じていたものを開くことは、リスクではなく、量子的な可能性への宣言になる。

 www.pearl-plus.comは、ネットの世界でほぼつながっている。まだ完全ではないけれど、もうすぐだ。そして私は、新しい世界線へと進んでいく。

 デッドとオープンの間で、人生のログは続く。