春の始まりではなく
Maribrengaëlです。
今年最初の水星逆行入り、天王星が牡牛座へ移動、魚座の新月と、ちょっと切り替わり感の強い今です。季節の変わり目でもありますが、空気がガラっと変わっていきそうですね。2月は毎年、年末年始の疲れがどっと出る「底」のような時でした。花粉症なのもありますが、体調を崩したり、ケガをしたり。でも魚座の新月からは、暗い海の底に光が差すような時が流れ出します。魚座特有のやさしさや、あたたかさに何かがほどけていく感じも。
春満開の前の卒業シーズンの空気感が好きです。春の始まりではなく「冬の終り」。まさしく今ですね。松任谷由実さんが同タイトルの曲を歌っていますが、まさにその世界観。この歌は、女の子同士の友情を超えた感情を描いている…と言われていますが、まさに寒いような暖かいような季節と共にその境界の曖昧さ加減がとても魚座だなぁ、と。最初は、てっきりクラスメイトの男の子との歌だと思っていたんですが、女の子同士となるとその描写がとてもしっくりきます。曖昧なグラデーション。(松任谷由実「冬の終り」)
魚座はこの時期の生まれらしく、自分の意志とは裏腹に「変わっていく」星座だと思っています。それも自分で変わろうとして自発的に動くのではなく、環境に導かれることが多いはず。それが「卒業」とか「就職」とか「引っ越し」の多いこの時期となんだか重なるからです。だからこそ、意志ではないものがそこにあって、ちょっとわくわくしている反面物悲しいのです。特に、前回の乙女座満月頃、決別をしたり見切りをつけたものがある人は、少しの悲しさを胸に、新しい未来へ向かっていくタイミングなのだと思います。やさしいからと言っても、最終地点までくると腹をくくるのが魚座。その影響を受けて、いろいろなところで「旅立ち」の鐘が鳴るでしょう。12星座ラストを飾る星座ですからね。
ところで、魚座の友人は周囲にすごく多いのですが、彼女たちは一同に勘が鋭く見抜く力を持っているのに、それを振りかざして人を責め立てたり、突然突き詰めたりはしません。まず始めに相手のことを考えて、気づいていないふりをします。その上で、人を見守るところがあります。たとえそれが、いわゆる「自己犠牲」だったとしても。
新月の今日、魚座さんはそんな「自己犠牲」から自分を解放してあげる日、にして下さい。春の始まりではなく冬が終わっていく、曖昧なこんな一日だからこそ。
Les Chronovoyageurs...
※ 日本時間3/7 1:05 に新月となります。