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Baby教室シオ

おもちゃ『グリムス ひも通し・虹のボビン』

2025.12.25 00:00

グリムス社のひも通し・虹のボビンは1才〜4才までと息の長い遊びができるおもちゃとして謳われていますが、遊びへの取り入れ方を工夫すればそれ以降の年齢でもj遊びのみならず学習にも取り入れることができます。また口探索を行う乳児でも飲み込めない大きさの安全設計という一面とひも通し用の先端部分は喉の奥に入れない年齢になってから使用するか、お母様の見守りの中で使用することも念頭に入れて欲しいと考えます。そんな魅力のあるおもちゃを今回は紹介をしてまいります。


ではこのおもちゃのセットを説明していきます。6色の支柱が立つ土台に、紐通し用の添え木、6色のボビンで構成されています。今回は貸出中ということもあり写真撮影ができなかったのですが、別売りとしてボビンと同色の紐もあります。

視覚認知に使用する

これは中々遊びとして捉える訳ではありませんが、乳児の視覚発達で色の4原色を認知する月齢で固視や追視を促す場合に当教室では4色のボビンを使用しています。

また遠近の育ちや両眼視が行えるようになる頃にはボビンを転がして四方八方に転がる様子を熟視させ観察眼の土台の築きを促しています。



出しことしての遊び

1歳のお誕生日を迎える頃、しっかりと腰骨が腰にのる腰立ができるお座りがでるようになり、ものを掴ん上に引き上げるモータースキルが極められると、ボビンを外して遊ぶ出しこができるようになります。この出しこは子供にとってとても楽しい遊びでもあるのです。



さしことしての遊び

出すことができたら即さしこもさせたいと思うのが親心。しかしそれは親の押し付けでしかありません。子供の発達を考えるとさしこに移行できるのは、出しこを何度も何度も繰り返した後の話です。しかしボビンを土台の支柱にさすという行動は好奇心旺盛の子供なら自発的に行うことが多いのですが、一般的な発達の子供ですとさす様子を見せておく必要があります。つまり子供が出しこの遊びをしている間に親が率先してボビンを支柱にさす様子を見せておくことが必要になります。



同色発見(色合わせ)

子供の発達に必要な概念がいくつかありますが、その中でも同じという概念を育てなければ同色発見には至りません。子供の発達に備わっている色の敏感期は2歳ですが、実は同じという概念が育つのはその半年も前です。つまり色の敏感期が訪れる前に基礎概念の『同じを』育てておくことが大切です。抽象的な同じをどう育てるかは『ものには名前がある』ことを多くの単語としてインプットしておかなくてはなりません。1歳半前後になると当教室の生徒さんたちはある程度のものに名前がある認知が進んでいますので、一つの『同じ』アイテムを使用し『色の同じ』を認識できるよう促していきます。この頃に使用するのがこの美しい6色の虹色のボビンです。土台に立つ6色の支柱はそれぞれのボビンと同色です。「この赤い紐と同じ赤はどれ?」などとということもできるようになります。

上記の写真下の逆さ色合わせはモータースキルがかなり上がっていることと物と物との等間隔を理解していないと子供達は行おうとしません。ここで子供の認知能力を確認することができます。



ひも通し遊び

付属の紐付き添木をボビンの穴に通して遊びことはモータースキルが上がる2歳前後を目標にしています。2歳になるとての器用さに個人差が生まれることやミニカーなどを動かして遊ぶ子供には中々ひも通しが定着しないので、ミニカーを与える前に先ずはひも通しなどの集中遊びを促した後にミニカーを与えて欲しいと考えます。このひも通しの魅力は単純な作業に集中することそして手指のモータースキルを上げることのみならず、スタートしたばかりの頃は忍耐力も必要になります。諦めずにやり通すということを幼い頃から獲得させることはかなり重要です。昨今は簡単な成功体験ばかりをこなす子が多く、この忍耐力や持続力がかなり低下していることにお母様方が気付いていないことが大変気掛かりです。



糸巻き遊び

手遊び歌を歌いながら楽しむことができる3、4歳になると手先の器用さは格段に上がっています。「いーとをまきまき いーとをまきまき ひーてひーてとんとんとん」と歌いながら糸巻きの練習をすることに活用できます。また当教室では長さと数量の概念を理解させるためにもこのおもちゃを使用させていますが、子供の遊びを充実させることで就学後の学びに結びつけることもできます。遊びは自己を高める力の非認知能力を伸ばすことができますが、遊びを通して認知能力も鍛えることが大変望ましいと考えます。非認知能力の片方の車輪だけで人生を生きるよりも非認知能力と認知能力の両輪を遊びで上手に育てることが生きる力に溢れる子供に育つのです。



積み木遊び

ボビンを単純に積んだり、バランスを楽しみながら積むことやピラミッド型に積んだりと色々な積み方を楽しむことができます。積み木遊びの極意派とよく聞かれるのですこいお話ししておきましょう。積み木は積んでは壊し積んでは壊しを存分に楽しむことはもとより、どのように積むかを実験させることがとても重要です。このボビンの積み木はボビン上下の平面を活用することはすぐに成功体験として結果が出せますが、ボビンを横に倒したり斜めに傾けたりしながら積み木遊びの成功と失敗を繰り返すことが一段上の積み木遊びになります。ここで発動されるのが発想力と忍耐力と持続力です。どれか一つ欠けてもあそびは成立しません。遊びを通してこれらの力を伸ばすことが生きる力の源になります。また木色の積み木遊びの中に差し色として使用する楽しみ方もあるでしょう。

ごっこ遊び、見たて遊び

10年ほど前でしょうか、生徒さんとクリスマスのご馳走遊びをしていた時ワイングラスが欲しいということになりこの美しい色ボビンを使用させたことがあります。また男の子たちは車輪に見えることからマグネット積み木を用いても車遊びを行うことができます。形から入る遊びが中心になってしまいますが、おままごとしてフライパンに入れて混ぜ混ぜ遊びをすることもできるでしょう。