【流 通】ヤマト運輸 「温室効果ガス排出量提供サービス」を開始
ヤマト運輸は法人向け会員サービス「ヤマトビジネスメンバーズ」に登録している法人を対象に、宅急便などの輸配送工程で生じた温室効果ガス(GHG)排出量を算定する「温室効果ガス排出量提供サービス」を開始した。
温室効果ガス排出量提供サービスの算定方法は、国際規格ISO14083:2023(※1)に準拠しているため、より実態に即したGHG排出量の算定が可能で、さらに算定プロセスを自動化しているため、算定申込後、最短2営業日で算定結果の提供できる。
気候変動への対応は国際社会全体の喫緊の課題であり、多くの企業が社会的責務としてGHG排出量実質ゼロの⽬標を掲げ、サプライチェーン全体におけるGHG排出量の開⽰や削減に取り組んでいる。
サプライチェーンのグローバル化に伴い、国際的な共通基準でより実態に即したGHG排出量を算定するため、2023年3⽉に物流領域におけるGHG排出量算定基準の国際規格ISO14083:2023が発⾏された。
また、2023年改正の内閣府令にて有価証券報告書への「サステナビリティに関する考え⽅及び取組」の記載欄が新設され、2025年3⽉にサステナビリティ基準委員会からサステナビリティ開⽰基準(SSBJ基準)が公表され、東証プライム上場企業は企業規模に応じて段階的にSSBJ基準に沿った開⽰の義務化が始まる⾒込みであり、多くの企業が対応に迫られている。
ヤマト運輸は温室効果ガス排出量提供サービスを提供することで、より実態に即したScope3(※2)のGHG排出量の算定を実現し、サステナビリティ情報開⽰の効率化に貢献する。
※1 ISO14083:2023
輸送(道路、鉄道、航空、海上、⽔上など)で⽣じるGHG排出量の算定および報告の国際基準
※2 Scope3
企業⾃社事業の活動に関連して他社が間接的に排出するサプライチェーンでのGHG排出
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