保険は“未来の不確実性”を小さくする仕組み
保険は“未来の不確実性”を小さくする仕組み
アドバンスホールディング
梅村 崇貴
企業経営において、誰もが避けたいのは「予期せぬ出来事による事業への打撃」です。
どれだけ準備をしていても、不確実な出来事は突然訪れます。
では、その“不確実性”にどう向き合えばよいのでしょうか。
■ 不確実性はゼロにはできない
経営者の方々とお話しする中で、よく耳にするのは、
「これまで事故もトラブルもなかった」
「うちの規模ならリスクは少ないだろう」
という声です。
しかし、長年多くの企業を見てきた中で、私は“リスクは経験の有無に関係なく訪れるもの”だと痛感しています。
■ 【事例①】火災で工場が操業停止――保険が再建のスピードを変えた
県内で製造業を営むA社様は、設備の老朽化がきっかけで小規模な火災が発生。幸い大事には至りませんでしたが、主要設備の一部が使えなくなり、数週間の操業停止を余儀なくされました。
もし保険がなければ、数千万円の修繕費と休業による損失が重なり、経営が大きく揺らいでいたはずです。
しかしA社様は事前に適切な火災保険と休業補償を整えており、
「資金繰りの心配をせず復旧に集中できた」
と、社長は安堵の声を漏らされていました。
保険が“再スタートのスピード”を大きく変えた典型的な例です。
■ 【事例②】配送事故による賠償請求――保険が信頼の維持につながる
物流業を営むB社様では、配送中に取扱商品の破損が発生し、大口取引先から賠償請求を受ける事態が起きました。
過失の有無に関わらず、取引先との関係悪化が懸念されるケースです。
このとき役立ったのが、
賠償責任保険(PL・運送保険)。
迅速な保険対応によって損害が補償され、取引先からは
「誠実な対応を評価する」
との言葉をいただき、関係を維持することができました。
保険は“お金の補填”だけではなく、
企業間の信頼を守る役割を持つことを示す事例です。
■ 【事例③】社員のケガ――経営者の心理的負担を軽くする
サービス業のC社様では、営業中の社員が思わぬ事故でケガを負いました。
幸い命に別状はありませんでしたが、治療費や休業補償、職場復帰のフォローなど、多くの対応が必要になりました。
労災保険に加え、企業向けの傷害保険を備えていたことで、
「社員とそのご家族に対し、会社として責任を果たせた」
と社長は語られました。
経営者からすれば、最も重いのは“お金”ではなく“心の負担”です。
その負担を軽減するのも保険の重要な役割です。
■ 不確実性は消せない。だから「影響を小さくする」
リスクそのものを消すことはできません。
しかし、
「起きたときの被害をどれだけ小さくできるか」
は、事前の準備で大きく変わります。
保険は、企業が倒れないための“最後の防波堤”。
そして、経営者が安心して挑戦を続けるための“後ろ盾”です。
■ 経営を支える“見えない安心”をこれからも
70歳を迎え、これまで数多くの企業様に寄り添ってきました。
その中で強く感じるのは、
「備えがある企業ほど強く、しなやかである」
ということです。
これからも、企業の未来を守るため、最適な備えを共に考えてまいります。