ワイン雑誌を見て思うこと
実は私は昔からワイン雑誌をあまり見ないのです。今回のワイナートは南アフリカ
特集なので興味があって見ていますが、正直言ってそれ以外の記事はあまり興味がない。
実はワイン雑誌ってそんなに売れているわけではないのです。
けっこう経営が厳しいという話は良く聞くのです。
結局大手インポーターの広告などで成り立っているので書きたいこともかけない。
見ていると頭が痛くなってくる。私にとって余計な記事が多くいらない知識が多い。
そんなことは専門書を見れば分かるだろという記事も多い。
フェイスブックをやっている生産者がこれだけ多いのだからワイン雑誌のあり方が
問われているのにこれじゃねと思うような記事が多い。
もっとワインと共に生きるような生活に根ざしたような内容の方が面白いと思う。
例えば生産者の取材に行くのなら彼らの作る食事や地元ならではのレストランの取材。
別に星付きレストランなどいらない。フランスに行くたびに星付きレストランの
内容にはがっかりするから。
ワインって作られている地域の料理が影響しているわけだからもっとみんなが
知りたいような地元の美味しい料理を取材すれば良い。そうすればワインはソムリエに
任しているようなシェフでもちょっと買ってみようかなと思うはずだし普段あまりワインを飲まない人も興味を持つはず。
外国人が日本に来て行くところは実は日本人が行かないようなところが多かったりする。
旅行雑誌に載っていないような地元ならではの魅力を発見するのもその雑誌の力では
ないだろうか。
地元の人たちがどのようにワインを楽しんでいるのかも知りたい。ワインはその地域の
文化の中の一つなのだ。
彼らにちょっとしたレシピを教えてもらいそれも載せたらどうだろう。地元の人が
どのようなワインを飲んでいるかも知りたい。地元ではやり出している日本料理も知りたい。
おにぎりやさんでもいい。
地元の料理好きが作っている家庭料理の取材なんて言うのも面白い。そして彼らが
どんなワインを飲んでいるのかも知りたい。
どんなオリーブオイルやビネガーを使っているのか。どんな扱い方をしているのか。
料理雑誌はある程度売れているわけだからワインを中心とした総合雑誌にすれば良い。
生産者の地元で流行っているファッションも。地元で野菜や肉を作っている農家の取材などもいい。
ワインホリックもできるだけ生活の中で楽しめるということを重視している。
特別なワインも生活の一部として特別なときに飲むワインだが、普段は楽しみやすい
価格で手に入るワインがいい。安いだけじゃ意味がない。状態さえ良ければ極上のひとときを味わうことができる。
それと相変わらずの生産者重視。生産者が良くても状態が悪かったら味わいは台無し。
そろそろワイン雑誌も本当のことを書かなくては売れなくなります。余計なスポンサーに
頼らなくても売れる雑誌を考えて欲しい。
ワインの世界で最も重要な存在はワインを飲んでいる人たちなのです。そのことが
分からないようなワイン雑誌はさっさとつぶれてしまえばいい。自分たちの知識の
垂れ流しなど見たくもないのです。