イチゴ栽培管理~厳寒期の管理2
平素は茨城生科研に対し、多くの皆々様から多大なるご支援とご愛顧を賜り、誠に有難く心より感謝を申し上げます。
早いもので、今年も残すところ2週間強となりました。
皆様にとって今年の一年間はいかがでしたか?
個人的な感想ですが、国内の情勢が目まぐるしく変わっておりますが、農業においては、やはり気象環境がもたらす影響が一番ではないかと思っております。
日本は本来四季というものがあり、それぞれ季節ごとに感じられるものがあったのですが、近年では四季ではなく2季になったと言われるくらい、暑さと寒さしかないような気がします。
相変わらずの酷暑、そしてゲリラ豪雨、JPCZのような寒気による豪雪・・・
農作物を栽培するには、厳しい環境下になってきてしまったと言わざる負えません。
まー、各研究機関等が様々環境に適応する品種開発を行っておりますが、我々も、各社の資材を屈指して、生産者の方々により良き提案ができるようにしていかなくてはいけないと、常日頃考えております。
さて、今回もイチゴの厳寒期の管理について、更新して参ります。
基本的には、前回厳寒期管理と重複する部分があるかと思いますが、ご了承下さい。
まずは、厳寒期の管理のポイントとして
〇薬剤散布は、散布前後の天候を確認して、ミツバチの訪花に影響がないように注意してください。
〇厳寒期のかん水は、なるべく毎日、なるべく早い時間に行ってください。
〇朝の湿気は、ガク焼けやチップバーンの原因になりますので、しっかり湿気を抜いてから温度を上げるようにしてください。
〇リン酸は太陽光と同じ植物のエネルギー源です。曇天時にはリン酸の補給を必ず行ってください。
【温度管理】
温度管理については、前回の厳寒期の管理に記載しておりますので、そちらを参考にしていただければと思います。
が、先般ある地区の圃場を回らせていただいたのですが、午後のハウス内温度が低い傾向にあります。
午後のハウス内温度が低いと、なり疲れや生育が鈍化して奇形果を発生原因となる場合もありますので、ハウス内の温度は十分に気にかけて注意するようにしてください。
【葉面散布】
葉面散布での管理についてですが、曇天が続くようであればリン酸とカルシウムの葉面散布をしっかりと施用しましょう。
また、厳寒期は地温よりも気温の方が高いので、かん水施用よりも葉面散布の方が吸収効率は高いです。定期的に散布することをおススメします。
その中で、奇形果の軽減とチップバーンの防止対策に
ホップアップ(1-6-6) 300倍 +
カルタス(Ca10%)500倍 を混用して週一ペースで定期的に葉面散布を行ってください。
【液肥でかん水施用】
まずは、酸素補給のために月に1回は酸素供給材M・O・Xを1箱(10㎏)を施用してください。
ポイントでも記載しましたが、曇天時のエネルギー補給と果実の肥大促進のために「ポリリン酸」で十分にリン酸を吸収させてください。
新トーシンPK(0-10-10)を10~14日おきに5~10㎏を施用するようにしてください。
・窒素補給と果実の品質向上には
アミノキッポ(7-3-3)を5~10㎏を週に1回かん水施用してください。
・なり疲れの軽減と発根促進に
新チャンス液S10㎏ + メリットM3㎏
または
ファイト・メット 150ℊ(10a)を水(もしくはぬるま湯)で溶かして
2週間おきにかん水施用してください。
最後にさらなる品質向上のための液肥をご紹介させていただきます。
それが【液体ジャンプ】です。
肥料成分はN:6 P:1 K:3
※新鮮な魚から抽出したアミノ酸・核酸エキスに天然加里成分を配合!
肥料の特徴としては、
・魚エキスを酵素分解し、吸収しやすくしたアミノ酸濃縮エキスの液肥です。
・素早く吸収され効果が早く現れます。
・100%純粋の天然アミノ酸液肥です。
この液肥の最大のポイントは、
グルタミン酸やプロリンをはじめ18種類のアミノ酸が非常に豊富に含まれているということです。
なので、この「液体ジャンプ」を施用することにより、イチゴの生育促進、なり疲れ対策はもちろんですが
筆者がお勧めするポイントとして、食味の向上につながる。ということです。
弊社のお客様で、この「液体ジャンプ」を施用いただいた方の全て、とまでは言いませんが、かなりの高い確率で、「味が良くなった」「美味しくなった」との声をいただいております。これは、イチゴのみならず、トマトでも同様の声をいただいております。
ちょっと、お高い液肥ではありますが、
施用量は10aあたり なんと2㎏です。
これを可能なら2週間に1回程度かん水施用していただくことで、効果を感じていただけると思いますので、ぜひご利用いただければと思っております。
なお、【注意点】としては、天然アミノ酸エキスのため、沈殿物や固形物が容器の底部に発生することがあります。その場合は、かん水チューブの目詰まり防止のため、最後の液をバケツに移して希釈して、上澄み液を施用するようにしてください。