“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四通目『グループの魔法』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四通目『グループの魔法』
もし、君がグループの一員だったとすると、いつかきっと実感することがあるはずです。
「ひとりだったら出来なかったかもしれないのに、みんなでやると出来ちゃうんだ」ということを。それは本当に魔法のように出来てしまうことがあるのです。
芸能の活動を続けていく上で「目標の設定」は大切です。目指していく何かがあれば、それに向けての努力と工夫が生まれます。そして、目標を達成するまでの過程で必ず「成長」が期待できるのです。
ところが設定された「目標」が「う~ん、達成は難しいかも」という場合もあり得るでしょう。というかだいたいがそういうパターンだと思います。
なぜ、「難しいかも」と思ってしまうかというと、「自分」という「個人レベル」で目標をとらえてしまうからなのです。
「個人の力」には限界があります。それを一番よく知っているのは、きっと君自身でしょう。
どんなに優れた天才でも、一人で見られる景色はたかが知れています。でも、グループで歌えば「ハーモニー」が生まれます。そこには自分ひとりの力では見られなかった景色があるはずです。
「グループで発揮できる力は、個人の想像や力を遥かに超え」ます。
グループというのは、「足し算」ではなく、「掛け算」です。何人集まってもただの「足し算」なら、チームを組む必要はありません。
誰かの苦手な部分を、他の誰かの得意が埋めたり、誰かの熱量が、他の誰かの心に火をつけたりします。個性がぶつかり合い、しのぎを削り、混ざり合った瞬間に、「1+1」が「10」にも「100」にもなる現象が起こるのです。
「あれ?達成が難しそうと思っていたのに出来ちゃった」という時には、この現象が起きているのです。
「化学反応」とか「奇跡」と呼ばれるこういう現象が「グループの魔法」なのです。
君がグループの一員ならば、君は、まだまだ「自分ひとりでは見られない、想像を超えた景色」を見ることが、きっとできるでしょう。
だから、これからも「仲間」を信じて、「チーム」を信じれば、君は君の知らない世界に必ずたどり着けるはずです。
どうか、君のグループを大切にしてください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百三通目」は2025年12月10日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百五通目」は2025年12月24日の記事