知らないのと知っているのでは大違い
少し勉強する必要があって、認知症関連の本を読んでみました。
「マネジメント」や「リーダーシップ」、「コンサルティング」や「研修立案」等、意識して読む領域の本はありますが、知らない事を知るには本に限ります。
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○ 『親が認知症かもしれない』(川崎幸クリニック院長 杉山孝博著)
“ 認知症の人の世界を知る-認知症を理解して、よりよい介護を
~(2) 第2法則 症状の出現強度に関する法則
~ 認知症の人は、よく世話をしてくれる介護者に最もひどい症状を示し、時々会う人や目上の人にはしっかりした言動をするのが特徴です。
~ 医師や看護師、訪問審査員などの前では、普段の状態からは想像もできないほど上手に応答するので、認知症はひどくないと判断されてしまいます。
~(3) 第3法則 自己有利の法則
「自分にとって不利なことは絶対認めない」というものです。
~ 言い訳の内容には明らかな誤りや矛盾が含まれているため、「都合のよいことばかり言う自分勝手な人」「嘘つきだ」など、本人を低い人格の持ち主と考えて、
そのことで介護意欲を低下させてしまう家族も少なくないようです。
~ 人はだれでも、自分の能力低下や生存に必要なものの喪失を認めようとしない傾向をもっており、認知症の人も同様なのです。
~(4) 第4法則 まだら症状の法則
認知症の人は、認知症が始まると常に異常な行動ばかりするわけではありません。
正常な部分と認知症として理解すべき部分とが混じり合って存在しているというのが、「まだら症状の法則」です。
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コンパクトな本ですが、全体的に書いてあることの密度が濃く、特に後半の法則群は非常に参考になりました。
知っているのと知らないのとでは、大違い。
自分の行動を振り返って改善する為にも、やはり書籍は意識して読まないといけないとつくづく感じます。