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ライフ・デザイン with風水

国立西洋美術館 室内をめぐる物語 から

2025.12.18 01:35

先日、孫に小さなクリスマスツリーを贈りました。

ネットでいろいろ探していると・・・

自分もツリーを飾りたくなり、処分したことを残念に思ったりして。

まだ私の子ども達が家に居た頃は、もう大人になったのだからと、潔く断捨離していましたが、

家から巣立って、空間的にも広くなると、あれこれ処分したものを思いだして、少し後悔することがあります。

「過去への執着」かもしれませんが、ブームのように起こった断捨離に疑問をもつことがあります。

もちろん、必要のないものをたくさん抱えて、住みづらくなってはいけません。

動線はスムーズに、目に入るものは整然と美しいことが大切ですが。


先日は国立西洋美術館の印象派「室内をめぐる物語」展に行ってきました。

室内が書かれた絵や写真を観るのが好きです。

観覧しているうちに、私は、〈もしも、現在のシンプルな部屋を絵画にしたら、それはなんて殺風景なんだろう〉と想像しました。

四角い間取り・窓、白い壁のミニマムな部屋・・・

例えば、ハマスホイ(↑この展覧会では出展されていません)が描いた室内は色が抑えられ、家具が少なく寂しい雰囲気です。

当時のドアなどの建具が装飾的なので素敵な雰囲気も持っていますが、ハマスホイの絵画を実際の部屋に想像すると、静かな部屋そして寂しい部屋と感じられます。

この展覧会で私を惹きつけたのは、モネの「アパルトマンの一隅」でした。

一見うす暗い絵ですが、

入口には洒落た鉢に入った植物がシンメトリーに置かれ、美しいドレープのカーテン、ゴールドのシャンデリア、丸テーブルとその上のランプ、ヘリンボーンの床など。

手前の明るさと奥の暗さは、さすが光の画家モネだわあと思わせました。

他の画家の絵でも、装飾的なピアノや椅子や壁の絵画など、豊かさを感じるものが暖かい家庭を想像させました。


色使いや美しい造形に囲まれることが大切なことは、美輪さんも度々話していらっしゃいますが、豊かな環境が豊かな気持ちにさせ、豊かな人間関係・豊かな行動・豊かな思考へと導くのではないでしょうか。

豊か=贅沢しましょうという話しではもちろんありません!

私的な見解ではありますが、それぞれが、自分にとっての大切な豊かさを感じる部屋づくりがいいな、と思いました。


そうそう、私の好きな色、グリーンの部屋に住む夫人の絵もありました。若い女性が「このおばさんはいい↷(興味ないという意味と思います)と足早に進みましたが、私はこの夫人に・・いえこの部屋を興味持って拝見しましたよ(笑)