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広告や広報とは違う“PR”って?需要が高まるPRパーソンとして活躍するために大事なこと〜第3期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第1回より〜

2019.03.06 05:30

はじめまして。「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」第3期生のChiharu Snowです。

私は「誰かの役に立つ情報を届けることでキャリアを積んでいきたい」と考えていたときに、この講座に出会いました


PR(Public Relations)とは、すべてのステークホルダーと中長期的に信頼関係を構築することで、事業成長を目指すこと。そのためには、届けるべき人に情報を届け、商品や企業を応援し続けてくれるファンづくりという視点が大切です。

それを知って「PRなら、情報を届ける側と受け取る側すべての人を幸せにできるはず」、そう感じて受講を決めました。第1回目の講座の様子をレポートします。



届けるべき人に価値を届けるPR、応援され続けるファンづくりで事業成長へ

PRは「すべてのステークホルダーと中長期的に信頼関係を構築することで、事業成長を目指す」とお伝えしました。

すべてのステークホルダーとは、クライアントや株主、スタッフなど、関わるすべての人たちを指します。また、世の中や社会までを含みます。


PRは、商品やサービスを利用するエンドユーザーだけでなく、関わるすべての人に応援してもらえるような良い関係づくりを目指すものなのです。「商品やサービスの価値を伝える」という側面から、PRは広告と混同されることが多いです。


PRと広告の比較しやすい部分としては、PRの仕事の一部であるメディアリレーションがあります。広告は、テレビのCMやWebサイトのバナーといった枠を買い、その枠の中で商品やサービスを紹介できるものです。

ここでは買い付けた企業が伝えたいことを伝えられるので、「私たちの商品はここが素晴らしいんです!」と商品の良さだけを伝えることもできます。


一方、PRにおけるメディアリレーションでは、記者などの第3者から商品を紹介してもらうカタチを目指します。番組内での紹介や記事化が実現すれば、それは「A社の商品って、ここが素晴らしいんですよ」と客観的に発信されたものとなります。


商品を購入する前に、実際にその商品を購入した人のレビューをチェックする方は多いと思います。

これは商品の提供者から発信されたものよりも、「A社の商品を使ってみたら、すごく良かった!」と客観的に発信された情報の方がリアルで信頼度が高く感じられるからではないでしょうか。


PRは、世の中の課題を解決する商品やサービスの価値を伝え、応援し続けてくれるファンづくりを目指します。関わるすべての人と中長期的な信頼関係を構築できることで、事業の継続や成長につながっていくということなんです。


どちらが良いということではなく、大事なのはPRと広告のどちらが最適かを分析したり、上手に組み合わせながら世の中への伝え方を柔軟に考えること

その商品やサービスがなぜ必要なのか、価値を届けるべき人に届けられるように取り組むことといえます。



なぜ「広報」ではなく「PR」?インタラクティブなコミュニケーションも可能に

PRと広告の違いを理解できたところで、広報との違いが気になってきました。広報とは、その字のとおり、広く報じる(知らせる)ということです。


インターネットが普及する前は、記者やテレビの取材班といったメディアから広報をするというのが一般的でしたが、今では、Webサイト・プレスリリース・メールマガジン・SNSなど、さまざまな方法で情報を発信できるようになりました。消費者からの意見もインターネットを通じて受け取りやすくなっています。


従来のメディアリレーションだけでなく、広報担当者自身が情報を届けられる機会や手法が多くなり、さらにはユーザーの声を聞いたり、インタラクティブにコミュニケーションをとることもできるようになりました。

広く知らせる「広報」という言葉では実態に沿わなくなってきたことで、すべてのステークホルダーと中長期的に信頼関係を構築する「PR」が使われることが増えているそうです。



価値を最大限に届けられるPRプランナーとPRライターの需要は年々高まる

PRの手法が多岐に渡る中で、すべてのステークホルダーと関係性を築くための戦略を立てる人。それがPRプランナーです。

1年先、2年先を見据えた上で、今は何をすればいいか。イベントやセミナーといったオフライン、SNSやメルマガといったオンライン、さまざまな手法を組み合わせて、届けるべき人に価値を届けるための最適解を出す

相手のことを深く理解し、届けるべき価値は何か、その価値は誰にどんな方法で伝えるとよいかを考えられる人が求められています


そして、PRプランナーの戦略に基づいて、使用する手法に合ったライティングができる人がPRライターです。

企業が何を目指していて、どこに価値を届けたいのか。PR視点を持ったライティングで信頼関係を構築していけるライターを求める企業は増えてきているそうです。誰でも簡単にできるライティングではないからこそ、需要が高まってきているんですね。


PRプランナーもPRライターも、相手のことを深く理解し、届けるべき価値は何か、その価値は誰に伝えるとよいかを考えられる人といえます。

本人すら気づいていない魅力に気づき、その魅力を最大限に伝わる方法で発信できる人に活躍のチャンスが広がっています。



知識があればあるほど活躍できる、“引き出し”を増やす努力をコツコツと

PRプランナーやPRライターの需要が高まっていることにワクワクしながら、具体的に日々できることは何だろう、と考えていました。ここで、ゆいさんからアドバイス。


日々アンテナを立てて、この商品はどうして流行っているんだろう、と考えてみることが大事です。また、多くの事例を知って引き出しを増やしておくことが実践の場で活きてくるので、PRや広報に関連する雑誌やWebコンテンツをたくさん読みましょう!


これを聞いて、私は、何気なく目にしているもの、世の中で話題になっているものを消費者の1人としてしか捉えていなかったことに気づきました。

どんな人をターゲットにしてPRされているのか、どんな手法を組み合わせているのか、気にして考えることから始めたいと思います。


最後にゆいさんから。

「知識はもちろん大事だけれど、何より実践して肌感覚を身に着けることも大事!」

講座では、座学だけでなく実践の場も多く用意されています。PRについて知り、早く手を動かしてみたいと強く感じた第1回目。次回も今から楽しみです!


(執筆:PRライター Chiharu Snow)