『ここで終われない』21歳FWオウイエ・ウイリアム
JPFAトライアウト Day2
柏レイソルとの契約満了、FC岐阜への育成型期限付き移籍期間を終え、JPFAトライアウトに臨んだFWオウイエ・ウイリアム。190cmの体格を生かしたダイナミックなプレーで存在感を示した一方、本人の表情には結果への悔しさがにじんでいた。
自身に訪れた決定機については、「あそこは決めないといけない場面だったし、振り切れる感覚も自分の中で分かっていた。本当に決めなきゃいけなかった」と振り返る。右サイドからシュートを放った場面についても、「アピールはできたと思うけど、あの位置は得意な形だっただけに決めたかった」と、ゴールへの執念を口にした。パフォーマンス全体については一定の手応えを感じつつも、課題の方が大きいと捉えている。「最低限、得点は取れたけど、チャンスは全部決めないといけない。ヘディングも含めて、全部決められる選手にならないといけない」と語り、決定力の向上を強く意識していた。
自己分析では、プレーの安定感と基礎の重要性を挙げる。「キープの部分は全部キープしないといけないし、できると思っている。もっと確実なものにしていかないといけないし、チャンスを絶対に決める意識をもっと持たないといけない」と、自身に厳しい視線を向けた。スピードについても、「数値で言えば34.5が出たこともあるけど、体づくりも含めて、もっとトレーニングが必要」と、さらなる成長の余地を認めている。プロ入り後のキャリアは、決して順風満帆ではなかった。「レイソルに入ってから苦しい時間が長くて、レンタルに行ってもなかなか馴染めず、不完全燃焼で終わってしまった」と率直に振り返る。柏レイソルについても、「質の高い選手が多くて、その中で出たかったけど、まだまだ足りなかった。チームが活躍している中で自分が結果を出せなかったのは悔しかった」と本音を明かした。
レンタル先の岐阜での経験も、成長の糧として受け止めている。「岐阜でもいい選手がいて、その選手たちに勝てなかった。そういう選手たちに勝たないといけないし、もっと成長しなきゃいけないと感じた」と、自身の現在地を冷静に見つめている。今後のキャリア選択については、カテゴリーには強いこだわりを持っていない。「どこでやるかよりも、自分に目を向けられるチームかどうか。結局は自分との向き合いだと思っている」と語り、環境を重視する姿勢を示した。
その先に見据えるのは、海外という明確な目標だ。「海外にも行けると思っているし、ここからまたスタートにしたい。どのチームに行っても、1年で活躍して海外に行くという夢がある。こんなところで終われない」と、言葉に力を込める。海外クラブからのオファーの可能性についても、「呼ばれたらもちろん行く。でも、まだまだ足りない。どのチームでも自分を高められる環境に身を置きたい」と、現実と向き合っている。プレースタイルやポジション適性についても柔軟だ。「コーチにヘンリーに似ていると言われたこともあって、サイドバックをやったこともある。どのポジションでもこなせる選手になりたいし、求めてくれるチームがあればチャレンジしたい」と語る。ディフェンス経験についても、「やったことはあるし、ネガティブな感情は全くない」と前向きに捉えている。
トライアウト参加の理由については、「こうなった以上、ネガティブになりすぎず、ポジティブに参加しようと思った」と話す。実際の雰囲気についても、「最初は硬いと思ったけど、思ったよりすぐ馴染めた。いい人ばかりで、サッカーをやるにはとてもいい場だった」と振り返り、「最初はきつかったけど、徐々に楽しくなっていった」と笑顔を見せた。
周囲の先輩たちの反応については、「ネガティブな声はなくて、次どこ行くの?という軽い感じ」と明かしつつ、「どのチームでも成長して、そういう人たちを驚かせられる選手になりたい」と語る。「岐阜ではあまりいいプレーを見せられなかった。だからこそ、どのチームに行っても活躍して、成長したと思ってもらえる選手になりたい」と、再起への思いを言葉にして締めくくった。
取材:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP