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Rhaissa 遠藤ハイサ

2019.03.05 01:01

虫が羽をもち成長する過程で一度蛹になる。

蛹の中、虫はどろどろに自らの体を溶かす。


破壊


自分の体の中にあった毒を外にだす。

でも外は自分によって閉ざされている。


毒はその虫本人に向けられたもの。


体はどんどん溶けてゆき、死の予感さえもしてくる。

生きたいと願い葛藤する、でももう遅い。

表に現れてしまった衝動を取り消す事は出来ない。


破壊


予感は的中するのだろう。

虫は死んだ。


抑え込んできた本能の解放、暴力というエネルギーの放出は生き続ける為に欠けてはならない行動


欠けてしまった瞬間、虫も蝶も人間も本当に死んでしまうのだと私は思う。