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お手本が消えていく

2019.03.05 01:58

恩師、恩人、

そんな人たちが次々とこの世を去っていく。



3月1日の未明、大好きな叔父が旅立った。



腕の良い整体師で、

赤ちゃんの時から身体を見てもらっていた。


大怪我をして15歳で腰を痛めてからは、

10年以上、東京から福岡まで通っていた。


妊娠している時も、

出産した後も、

いつも私の骨を整えてくれた。


私が今健やかでいられるのは、

彼の影響がとても大きい。



身体に入れるものに気をつけ、

大きな魚をさばいて、お寿司を握るのもお手の物、

味噌、梅干し、ふりかけ等々…

手づくりの食べ物もよく送ってもらっていた。



「お陰様で元気になりました」

「お陰様で3人も子どもが産めました、先生ありがとうございました」

そんな患者さんが亡くなる直前まで通っていた。

マクロビやオーガニックが流行る前から、

愚直にそのハシリのような生活をしていた。



自然のもの、

本質的なこと、

身体を内から整えること。


そのエッセンスをふんだんに浴びながら、

育ったと思う。



私が、オーガニックコスメブランドを作ったり、

アロマセラピストの資格を取ったのは、

 叔父の仕事への憧れがあったからだ。

家族、親族みんなが長男である叔父を頼り、

ふだんの暮らしも、

法事などの家族行事も、

叔父の仕切りによって、仲良く動く。


それが一族のスタイルだった。


その叔父が急逝するなんて、誰も想像していなかった。



とても寂しい気持ちと、

これまでたくさんの愛情をもらった感謝と、


これからは、

大好きな素敵な他人の後に続くのではなく、
より自分の感覚を信じて、
自分と生きていくんだよ。


そんなメッセージをもらった気がする。



自分を育ててくれた、

自分に大きな影響を与えてもらった、

その人からも卒業していく。



守破離の、離のフェーズ。




叔父のような親族、

学校の恩師、

メンターや好きな著名人、


はじめは教えてもらい、学び、真似して、

愚直に行動を繰り返し、

自分の経験が増えていくうちに、

真似した相手とは違うオリジナルのものが生まれていく。


その流れの中にいるんだな。




出逢ってくれてありがとう

育ててくれてありがとう



Mariko 

2019.3.5