消化管とは
消化管とは、口から肛門まで続く一本の管です。
私達が口から取り入れた食べ物は、この管の中を通る間に、消化液が出て消化されていきます。
私達が生きていく上で、特に重要な栄養素で三大栄養素と呼ばれるのがあります。
三大栄養素は、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質です。
これら三大栄養素は、エネルギー源になったり体を作る材料になるので、食事をするうえで取り入れなければならない大切な栄養素です。
この三大栄養素は消化液で消化されないと、体へ吸収される事は出来ません。
消化液は口の中からの唾液、胃の中から胃液、胆のうからの胆汁、膵臓からの膵液、小腸から出る腸液と、様々な場所から消化液が出ます。
食べ物に含まれる栄養成分により、関わる消化液が違います
例えば、ご飯・パン・麺などの炭水化物デンプンは、唾液のアミラーゼで消化→膵液の膵アミラーゼで消化→小腸のマルターゼで消化→最終的にグルコースとなり小腸の粘膜から吸収されていきます。
例えば、食べ物のお肉・お魚・卵・乳製品・に多く含まれるたんぱく質は、消化のスタートは胃液に含まれるタンパク消化酵素のペプシンでの消化→膵液のトリペプシンでの消化→小腸でのジペプチターゼでの消化→最終的にはアミノ酸になり小腸粘膜から吸収されます。
例えば、植物油やお肉に含まれる脂は、胆汁での乳化、膵液のリパーゼの消化→最終的に脂肪酸とグリセリンとなり吸収されていきます。
このように消化酵素により消化を受け、栄養素は体に吸収されていくわけです
いちいち消化酵素の名前は憶えなくても良いかもですが、自分自身が受けた治療(手術・放射線・投薬)で、私達の身体の組織・臓器は影響を受け、食べ物の消化吸収へも影響が及ぶという事を知ってほしいと思い、今回の記事を書くことにしました。
私達栄養療法に関わるセラピストがご相談を受けた時に
現病や過去の病歴、手術歴は、その方の栄養吸収の面を知る上でとても大切な情報になります。
例えば①
ご相談者が、「〇年前に、胆石の手術をしました」と言ったとします
私は「手術で胆のうを摘出したんですか?」聞きますと、
ご相談者は「さ~どうなんでしょう」という方が大方なんです。
胆石の手術をしたけれど、胆石だけ取り除いたのか、肝臓?胆のう?の臓器も摘出したのか?結構あやふやな方が多いのです。
手術したので、その後症状はないのでもう胆石は過去の病気との意識です。
それはそうかもですが、栄養の吸収の面では懸念が残ります。
胆のうが残っているか、どうかは脂質の吸収の面で重要な事なんです。
この相談者の方は胆汁が出ているのかだろうかと、私は思考するわけです。
胆汁という成分は肝臓で作られ、胆管という管を通って胆のうに到達し胆のうに貯められます。胆のうはわずかな量(50mlほど)しか容量がないため、胆汁は濃縮され貯められます。食事に含まれる脂分が胃から十二指腸に到達した頃に、胆のうで濃縮された胆汁が十二指腸に(※)放出されます。胆汁は脂質の水に溶けにくい成分を変化させて、水に溶けやすい成分に変化させます(その変化を乳化といいます)。
(※)十二指腸の内側に乳頭部という括約筋で開け閉めする小さな穴があります。
胆汁が出ていなくて脂質の乳化が出来ていない、また出来にくい体の場合
油ものを食べると胸焼けする、下痢する、などの症状が出る可能性もあります。
また、ビタミンA、D,E、K、EPAなど脂質の栄養製品を取り入れたい時に、どのような工夫をしたらよいかと考えたりします。
なんかだか、胆のうは体になくても良い臓器みたいに考えている人もいますが、決してそうではないです。病気などで取り除かなければいけなかった事を考慮して、その状態で脂質がうまく吸収されるための工夫を考えたりするわけです。
消化に関わる例えばがまだまだあります、次にかきましょう!
今日はこれまで…。