暫定倍率から最終倍率までの倍率推移を見てわかること
ちょっと遅くなってしまいましたが、倍率推移をまとめてみました。
今年度は、10月に発表される暫定倍率からまとめてみました。①が最初の志願の際の倍率、②が志願変更後の倍率、③が学力検査受検者数による倍率、④が最終倍率(競争率)です。
ここに載っていない高校のものも、すべて県の教育委員会のHPで確認できます。
上記のデータをダウンロードしたいという方はこちらで自由に可能です。Dropboxリンクからになります。
今回は、倍率推移を眺めながら、当たり前の事項について述べていきたいと思います。早速参りましょう。
高い倍率は低くなる!
何を当たり前のことを!と思われるかもしれませんが、例年の暫定倍率からの推移を見るとよくわかりますよね。
難関私立や国立と併願される上位層はもちろん、その他の高校でも暫定倍率や志願者倍率から最終倍率(競争率)までで結構な動きがあります。
神奈川県の仕組み上、志願して、倍率が出て、そこから一度志願変更ができますからね。一発勝負の受験という仕組み上、倍率が高いところからは人が流れ、倍率の低いところへは人が流れるのはこれまた当たり前のことです。
「倍率で一喜一憂しないように」というのはこういった理由もあります。高い倍率は落ち着く。低い倍率は上がる。結局気にしてもしょうがないのです。
大事なのはやっぱり、どうなっても合格できる実力をしっかり身につけておくことです。
隔年現象は減少傾向!?
「隔年現象」という言葉を耳にしたことはありませんか?
昨年倍率が高かった高校は、今年下がるというような現象のことです。その逆も然り。
ただ、表をご覧いただくと、「昨年人気だったところは今年も人気」という高校が多いような気がしています。
もっと簡単に言えば、「人気校はずっと人気校」ということです。レベル的なものや土地柄もあるのかな。
そして、ここからは個人的な意見ですが、「元気で自由な校風!」「楽しい高校生活!」といったイメージを持たれている高校の倍率が高くなっているような気がします。
ちょっと個人的に雰囲気をまとめた表を載せておきますね。
右側の「真面目」雰囲気よりも、左側の「元気」な雰囲気が人気というイメージです。
例えばこの湘南地域ですと、「大船高校」よりも「七里ガ浜高校」、「湘南台高校」よりも「藤沢西高校」の方が倍率が高くなりがちといった具合ですかね。
ちょっと校則が厳しくなった「鶴嶺高校」の倍率の落ち着きを見ても、そんな感じがします。
高校人気の二極化
上記の「人気ある高校はずっと人気」というデータの影には、「不人気の高校はずっと不人気」という恐ろしい情報が隠れています。
今年度の入試は、多くの二次募集校が出ました。つまり、③の倍率が1.0未満で、④の競争率が1.0となっている高校さんたちですね。一次募集では募集定員に足りなかったので、もう一度募集をかける高校さんたちです。
「倍率は高いところは低くなるし、低いところは高くなる」と前述しましたが、実感として、昔よりも大きな変動はしなくなったという印象です。
基本1.0を下回る倍率の高校へは、よほどのことがない限り合格できます。そこに人が集まらないということは、「行きたくない高校に行くぐらいなら、リスクを負ってでも行きたい高校にチャレンジする!」という方が増えたのかもしれません。
神奈川県の場合は、公立高校受検の前には、併願で私立を受け合格をもらっている場合が多いので、進路が決まらない…という場合はほとんどありません。私立無償化などで私立高校に進学しやすくなったという影響もあるのかもしれませんね。
おそらくですが、この二極化の動きは今後もどんどん拡大していくのではないでしょうか。
詳しい各高校の情報については、また項を改めてお伝えしたいと思います。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
何かしら参考になれば幸いです。