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合唱団ル・グラン

9thコンサート演奏曲紹介⑨「内なる遠さ」より『己れを光にー深海魚』

2025.12.27 09:00

(前回記事はこちら)

「内なる遠さ」の楽曲紹介もいよいよラスト!

最終曲は・・・こちら!


『己れを光にー深海魚』

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なぜおまえだけが太陽に背を向けて

かたくなに行ってしまうのか

真っ暗な海の底へ

今にも潰れそうになり

しかし厳しくそれに耐え

なお深く降りていく深海魚


深さだけがおまえの食べ物なのか

その姿態さえ変り果てるほどに

何をお前は探していたか

深い無音の闇の中

あくまでもおまえが求め続けていたものは・・・・・


より深く なお深く

こんなにもおまえを底へと向かわせる

それは恐れか それはこがれか

それは祈り それは狂気

それは怒り それとも

まだ名付けようもない

大きな問いに答えるためなのか


今はもう眼も耳もいらなくなって

小さな「しかし」も 小さな「なぜ」もいらなくなって

ひたすらおまえは降りていく

おまえのひかりを求めて降りていく

水の深さに釣り合ういのち

千億の水圧を辛くもこえ

はげしく己れを光に変えて

おお 光に

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「内なる遠さ」の最後を飾る、魂の救済と自立を歌った壮大な終曲です。

舞台は、凄まじい水圧がのしかかる暗黒の深海。

そこに住む深海魚は、太陽の光を捨て、自らを押し潰そうとする千億の水圧に耐えながら、さらに深くへと降りていきます。

その姿は、周囲の評価や日常の迷いを脱ぎ捨て、自分自身の魂の奥底にある「真実の光」を求めて孤独に突き進む、人間の崇高な精神の探求を象徴しています。自分だけの答えを見つけようとする意志の強さが、深海魚という孤独な存在を通して鮮烈に描かれています。

演奏は、順次進行で下降していくピアノの低音からスタート。そこに、合唱も低音域かつ不穏な響きの和音を重ねることで、水圧ののしかかる"海の底"が表現されています。

中盤、深海魚の心情に迫る「それは恐れか、それはこがれか」という場面では、音の重なりが複雑さを増し、狂気や怒りさえも孕んだ盛り上がりを見せます。

そしてラストシーンでは「おお、光に」という叫びとともに、圧倒的なエネルギーを放ち、それまでの暗闇をすべて浄化するような輝かしい光に到達します。


ここまで6週に渡り「内なる遠さ」を紹介してまいりました。

聴きどころが沢山ある名曲揃いの組曲。近年は中々演奏される機会も少なくなっている曲です。

是非、生演奏を聴きに、9thコンサートへ足をお運びください!お待ちしております🎵


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