発がん後10年
2025.12.26 18:52
2015年の12月25日に、大腸がんステージⅣが発見された。
2016年は手術と抗がん剤治療であった。経営不振で大学病院の精神科病棟が潰されたが、その時に仕事を一緒に看護師さんが、化学療法室勤務で抗がん剤点滴をしてもらった。
肝動注という、鼠径部から管を肝臓まで通し、高濃度抗がん剤で、私の肝転移は消えた。途中、副作用の失神で高崎総合医療センターに搬送された。しかし、失神後の記憶障害で、家族の名前が思い出せず、研修医の名前が息子と同じであることから連想からたどり家族に連絡した。
あの頃・・・・・・。
母校が教授赴任で私を呼んでくれた。渡辺が帰ってくると思ってくれたのだ、医者仲間が歓迎会をやってくれた。その席で内視鏡をすすめられた、自覚症状はないので、何もないとおもっていた。
運命はあると思う。
40台で再会した3歳で別れた父親が「トシユキ、自分は50代で大腸がんをやった、自分の実家はがん家系だから」と言っていたことが記憶にあり検査を受けたのだ。
結果した結果、大腸を塞ぐ大きながん病巣が発見された。すぐに大学病院に行かされた。
しかも、がんは転移していた。
肝臓の3.7ミリの転移がんを発見したのは友人のYだ。
かれは自分も悪性リンパ腫から生還していた、
一日中、私の写真を見てくれて、発見してくれたのだ。
12月25日・・私はしばらくトラウマの日であったが、誰かが言ってくれた。
「それはクリスマスプレゼント、その時に発見されていなければ、先生は、今はいないのだから・・・・・・」
人間は誰もがいつか死ぬ。
それまでの間に何ができるかを考える機会になった。