CHOPIN、ショパン家、ワルシャワの母ユスティナから
ワルシャワの母ユスティナからパリのフレデリックに「3/1 と 3/5 フレデリックの誕生日と命
名日が来ますね」と息子を抱けないこと多くの思いが母の心を吹き抜けた。
母ユスティナは息子の神の加護を祈るしかなかった。
祈る母の姿勢が息子を運命からすくっていたのか
ヴォジンスキ夫人はフレデリックに夜更かししない約束をしたことを母に話したようだが、
それは母ユスティナに自分たちヴォジンスキ家の権力を誇示しているのだ。
息子フレデリックが健康のために早く寝ることは母ユスティナ喜ばしいと思っていたが、こ
とヴォジンスキ家のことは表向きはフレデリックが上手く付き合っていることに母ユスティ
ナは息子が家族のために無理をしていることを心配していたのだった。
夜会での演奏会は寒い夜に出歩くことになることをフレデリックに病がふりかかることになるのではと母ユスティナは心配でたまらなかった。
母ユスティナは息子フレデリックにワルシャワの家族が気をもむことにならないように便り
をくださいと頼んでいたのだ。
息子フレデリックが女占い師が下す答えに惑わされていることを母ユスティナは理性で対応することに限界を感じていた。
女占い師は、ヴァジンスカ夫人でありマリアであり、その他の貴族関係であり、まさにサン
ドその女(ひと)なのだ。
母ユスティナは息子の様子がおかしいことを察知していたのであろう。
そのことは母として女としてフレデリックに関わる悪い女を思うといてもたってもいられな
い葛藤を感じていたのだ。
母ユスティナは「悪徳女占い師に今後は決して関わらないようにしなさい」とフレデリック
に強く忠告したのであった。
自分たちショパン家のことは心配せずに息子フレデリックの身体を気に掛ける愛情深い母ユ
スティナ、そして、健康であることが家族の幸福であると締めくくり、
「おまえを抱きしめる」と母ユスティナは息子フレデリックに伝えた。
しかしながら、フレデリックがヴァジンスカ夫人に贈り物をしたことで、ショパン家の状況
が一時的にでも好転したようであった。
ショパンのワルシャワの家族は、フレデリックの誕生日を愛情の言葉を届けるのが精一杯で
あった。