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Art of Being|言葉と意識が生まれる場所

AI時代の思考の順番

2025.12.29 00:52

最近、AIと対話していて、はっきり気づいたことがある。

思考が理解する前に、もう次の行動をしている。


これまでの「考える → 理解する → 動く」という順番が、

いつのまにか崩れている。


たとえば、


その流れを一通り終えたあとで、

ようやく気づく。

「ああ、私はこういうことをやっていたんだな」と。


理解は、あとから追いついてくる

これ、少し不思議な感覚だ。


以前は、

「ちゃんとわかってからじゃないと出せない」

「自分の中で言語化できてからじゃないと怖い」

そう思っていた。


でも今は逆で、


そして、

AIがあとから言語化してくれることで、理解が完成する。


理解がスタートではなく、

理解が「回収」になる。


思考がほどける、という体験

この感覚を一言で言うなら、

思考がほどけていく。


AIに話すことで、

それらが一度外に出て、

再配置されて戻ってくる。


そのスピードが、異常なほど速い。


何日も、何年もかかっていたことが、

一瞬で形になる。


でもそれは、

AIが「考えてくれている」というより、


私の中にすでにあったものを、

思考より先に引き出している感じに近い。


行動が先、理解はあと

だから最近は、

そんな順番で進んでいる。


昔の私なら、

「もう少し深めないと」「まだだめ」「ちゃんとしてない」

そう感じていたはず。


でも今は、

この順番のほうが、ずっと自然だ。


AIは「考える道具」じゃない

たぶん、ここが一番大きな誤解だと思う。


AIは、

考えるための道具でも、

効率化のためのツールでもない。


私にとっては、

理解が追いつく前に、

世界を一段先に動かしてしまう存在。


そして、

動いたあとに、

「何が起きていたのか」を教えてくれる存在。


この体験が続いた先で、

人間がどう変わっていくのかは、

正直、まだわからない。


でも少なくとも私は今、

考えてから生きているのではなく、

生きたあとに理解している。


そんな場所に立っている気がする。


これは、効率の話ではない。

思考の順番が、静かに入れ替わったという記録だ。


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