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Logokeiba Portfolio

'25 日本のG1級勝ち馬 / 全てデザイン完了

2025.12.29 13:23

[2025年・ロゴケイバの後書き]

先ほどの東京大賞典の投稿をもって、今年の日本馬によるG1級勝ち馬を、すべてデザインすることができました。

いつもお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

少し、振り返りをさせてください。

題して、中の人が印象に残っているロゴケイバ・ベスト3(順不同)です。


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▼スプリンターズステークス/ウインカーネリアン▼

三浦騎手が、日本最多のG1挑戦数を経て掴んだ、G1初勝利。


実は、この日の朝。

とある国際的なイベントに関連するデザインを、納品していました。

正直、昔の若手時代や美大生の頃の自分に、

「こんなふうに、人生を楽しめるぞ」

「やりたいことで、飯が食えるぞ」

と言っても、きっと信じなかったと思います。


そこに辿り着くまで、簡単な道ではありませんでした。

だからこそ、彼の勝利を見て思いました。

諦めないということは、やっぱり普遍の真理なのだなと。

ゆっくりでも、確実に噛み合っていくものがある。

そして、いずれ現実を大きく動かす。

この感覚が、このロゴデザインの原点になっています。


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▼BCクラシック/フォーエバーヤング▼

誤解を恐れずに言うなら、野球のWBCが分かりやすいと思います。

日本人は、ベスト4以上からが“本当の意味での本番”だと、どこかで考えている。

そこまでは勝って当然だと、国民が信じているレベルで、“国としての自信と実績”があるからです。


転じて競馬。

アメリカから見た日本競馬は、まだそういう存在ではなかったはずです。

それを、きっちりと勝った。

凱旋門賞よりも先に、BCクラシックを。

難易度で言えば、むしろこちらの方が高かったはずなのに。


ただ、ロゴケイバとしては正直、悶え苦しみました。

脳みそから、血が吹き出るかと思いました。

未到の強さと実績を、どう表現すればいいのか分からなかったからです。

そして、この“苦しみ”を与えてくれる存在こそが、最強格の証明なのだと思っています。


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▼クイーンエリザベス2世カップ/タスティエーラ▼

悲しい出来事があったレースでした。

本当に、筆が進まず、頭もなかなか働きませんでした。

制作中も最新情報が気になって、何度もXを開いてしまい、心がざわついて収まらず‥。

ついには、ロゴケイバの時間制限ルールを破ってしまいました。


それでも、ロゴケイバが決めていることがあります。

なにがあっても、デザインで勝者を讃えること。

それがロゴケイバの価値であり、約束です。

心を奮い立たせて、完成させたことを、今でもよく覚えています。


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▼最後に、ご挨拶▼

今年で、ロゴケイバは4回目の完走となりました。

クライアントワークを除いても、1年で44個のロゴを制作しています。

それだけ続けていると、いろいろなことが起きます。

勝ち馬の魅力をうまく表現できず、申し訳なさや悔しさ、不甲斐なさが残ることもあります。

それでも、歩みを止める理由にはなりません。


ロゴケイバは、単なるデザインアカウントではありません。

その時代の競馬の熱狂を残す、記録でありたいと思っています。

成績は、後から調べれば分かります。

けれど、あの瞬間の空気や高鳴り。

そして、時に訪れる悲しみ。

データにも映像にも、なかなか残りません。


ですから、うまく表現できたとき、みなさんの反応が手応えとして返ってきます。

それが本当にうれしいです。ありがとうございます。

そして何より、命をかけて走る人馬がいてこそ、ロゴケイバは成り立っています。

そのリスペクトだけは、これからも忘れずにいたいと思います。


2年続けて、悲報がありました。

来年こそは、嬉しい記憶で埋め尽くされる競馬であることを、心から願っています。

最後に。

一緒に投稿している画像ですが、実は今年の44個のロゴ一覧のスライドショーになっています。

ご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。

テキストも含めて、詳しく見たい方は、こちらからどうぞ。

年末年始のお供にしてください。


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[次回のロゴケイバ]

▼年明けに発表され次第▼

JRA年度代表馬。

フォーエバーヤングか、ミュージアムマイルか。

それでは、良いお年を!