夜と月が呼び合うように、春が歌になるその前に
2019.03.05 15:13
先に夜が来るのだろうか
月が先に浮かぶのだろうか
先に落ちていたのだろうか
誰かに落とされてしまっていたのだろうか
浮ついてしまうのは時間の所為?
それとも脆さから?
桜が咲くから春が来て
春が来るから桜が咲いて
君がいるから僕がいて
僕がいるから君がいる
そんな、使い古されたフレーズみたいに惑わされていたんだ。
移り変わりは予測不能。
気づけば置いていかれていたり
1人だけ歩き出していたり
砂浜に押し寄せたさざ波のようにもう元には戻れないかもしれない。
戻れないから進むしかなくて
進むから戻れなくなるんだけれど
立ち止まっていれば
楽になれるってわけじゃなくて
そんな単純なものじゃなくて
ただ、真実はいくつもあって
そのどれもが答えにはならなくて
まるでリズムがあるからメロディが生まれるように
メロディがあるからリズムが生まれるように
出口のない迷路がいくつもあって
ただ、その全てが意味を持っていて
不安で、全力で、ただ駆け抜けることしかできなくて
月と夜が呼び合うように
春と花が抱きしめ合うように
君と僕が手を取り合うように
そんな、全ての青い春に、祈りを