お正月にはこの1本。
お正月にはこの1本。
Champagne De Sousa Blanc de blancs Reserve.
なんて美味しいシャンパーニュなんだろ。
私が40歳.2002年.秋。
初めてのお客様フランスワイン旅行で一番最初に訪問したのがこのシャンパーニュメゾンでした。
お客様方をワイナリーにお連れ出来ることの嬉しさと同時に大きな不安もあった中、当主のエリックさん(故人)夫妻がほんとうにあたたかく迎えてくださいました。
日曜日ということもあったのか、まだ小さかった3人の子供達、シャルロット.ジュリー.バランタンも遠い日本からやって来た私達の訪問を懸命に手伝ってくれました。
帰り際、私達のバスが見えなくなるまで5人全員で手を振ってくれる様子を見て私は一番前の席でひとり泣きました。
この時の感動がその後のお客様フランスワイン旅行の継続に繋がっているのだと思います。
De Sousaと某超有名シャンパーニュメゾンの葡萄畑が隣合っている現場では、除草剤.化学肥料.農薬など化学物質を使用していないエリックさんのフカフカな土や葉っぱの元気さとは対照的なカチカチの土や力の無い緑色に、世間の評価と現場の現実のギャップや嘘を否応なく知らされ、ワイン人生の中の大きな学びとなりました。
自分が商うワインの真偽は現地まで行ってこの目で確かめること。
少なくとも酒屋としては本物たるべし、と願った瞬間でもありました。
このシャンパーニュには約2億年前.白亜紀のキンメリジャン(石灰土壌)のミネラルが豊富に含まれています。
地球の記憶が、シャンパーニュという液体を通して蘇っているのです。
アンモナイトのラベルが彼らの誇りや誠実さを表しています。
2億年前のミネラル分子と私の身体の中のミネラル分子が共鳴し合う感覚です。
舌上だけでは無く、身体全体で美味しさを感じられるかもしれません。
大手有名メゾンの化学薬品漬けの工業製品シャンパーニュとは一味二味も違うのが自然農業産品であるDe Sousaのシャンパーニュです。
一年の初めのお正月には清く正しく美しい(もちろん美味しい)シャンパーニュで乾杯してはいかがでしょうか。
感謝