2025年を振り返って。
毎年、私自身、課題をもって一年を過ごすようにしています。
去年末、自身のスクワットの最大挙上重量は212,5kgでした。
それを今年の末、自身最高記録である225kgを達成することができました。
本年の4月より、帝京科学大学のトレーナーにつくことになり、説得力を持たせるために選手や生徒にやらせる前に自分自身を強くすることを考えました。
そのお陰か、おおむね指導がスムーズに進んだように思います。
私自身、現在は柔道関係の仕事が多いのですがもともと野球関連のトレーナーをしていました。
某プロ野球の二軍トレーナーからホンダの実業団、そののち女子野球、女子プロ野球の選手を見てわたり、今は引退してますが元パーク24の渡名喜選手と知り合ったことをきっかけに柔道と関わるようになりました。
野球から柔道に来て、最初に思ったことが「この業界も一緒だ」と言うことでした。
昔の知識しかない指導者が、昔の常識を選手に押し付ける。
未経験の親がわけのわからない本で得た知識を子供に押し付ける。
親同士のしがらみで、選手同士の仲が悪くなる。
チーム間、道場間でのよくわからないマウント合戦。
柔道に至っては、「現在の柔道」を未経験だということからくる、審判の解釈不足など様々な問題があるように感じます。
特に柔道界に来て一番違和感を感じたのが「少年柔道規定」中の勝利至上主義を大人が引き起こしているということ。
旗判定で勝つために、どう考えても投げれない角度、タイミングでひたすら低い背負い投げをかけ続ける。
二本組まずに一本背負いばかりかけ続ける。
別にこれが悪いと言っているわけではないのですが、中学からは奥襟を持つ組手が解禁されます。
高校に上がると、締め技、関節技が解禁されます。
大学に上がると、指導差による決着はつかなくなります。
これを前提として考えると、小学時代、中学時代、高校時代とその世代のルールに適応させることで逆に先に行って勝てなくなるという現象を大学柔道、実業団柔道とかかわってよく見るようになりました。
下の雑な絵ではわかりにくいと思いますが、おそらく「その時代」の日本一の延長線上に世界一が続いているのではなく、日本一になった場所から隣の山の頂上に位置する場所に世界一があるのではないでしょうか。
そうなると、せっかく登ったのにいちいち降りなければいけません。
そういった話を教訓に、陽心会館は世界で活躍する柔道家に色々話を聞き、その結果ある方針を決めました。
それが「現役選手による指導」と「二本もって跳ね上げて投げる」ということ。
その世代での勝ちにこだわるより、醍醐味である「かっ飛ばして投げる柔道」を目指す。
良くわからない初心者の助言を徹底的に排除する。
結果、先に卒業したヒロカズ、来年高校に上がるコウキ、中学一年にもかかわらずたくさんの学校に声をかけていただいているカホが誕生しました。
カホは別として、コウキ、ヒロカズは実績としてはそんなに中学では有名ではありません。
ですが、正しく組んで正しく投げるを徹底した結果、数多くの学校の先生から声をかけていただきました。
正直、中学までの勝ち負けはあまり関係ありません。
高校の指導者の方々は多くの選手を見慣れています。中には現在の結果よりも「伸びしろ」を理解し、陽心の子らを欲しがってくれる方たちが多いです。
ですので、正しく組んで、正しく投げる派手な柔道を来年も目指していきましょう。
結果は後からついてくる。
目先にこだわらず、縮こまらず、世代に合わせず、しっかりとした柔道を陽心会館では作っていきましょう。
指導者の皆様、本年もお世話になりました。
来年は各自担当が増えると思いますが、また派手に投げて魅せる陽心流を世界に向けて発信していきましょう。
陽心会館館長 山田