土づくりとすき焼き
2025.12.22 12:06
新規就農を目指す方に向けた土づくりの講習会の講師を、さいたま市からご依頼いただき毎年やらせてもらっています。今回は友人農家とやっているコンポストチーム「DOJOYラボ」で講師をしました。
農業は外部環境にとてつもなく左右されてしまうので、なにも知らないと自然に翻弄されるばかりで商売としてとてもやっていけないので、何とかできる部分は確実に何とかしとかなければならず、そのための勉強が欠かせません。植物の細胞をつくる元素やその動き、㏗がなぜ大切か、土壌の種類によっての栽培特性、土壌分析結果が出たときに農家はどういう順番でその数値をみるか、有機肥料特有の窒素のふるまい、、、などなどの知識を理解することで、あらかじめ色々な対策を打っておくことができます。
講習会では、そもそも、わかるとか理解するとかって、どういうことだろう?から始めています。「あるものと別のあるものの間に共通の構造を見出した時、人は、わかった!と思う」というところから、ぼくの講座では「いい土づくりとは、人気のすき焼き店を運営することである。といってしまうことで土壌用語の関係性をイメージしてみる。」というテーマを立てて、土壌用語のことごとくを一つのすき焼き鍋で例えようと試みています。お鍋の大きさがCEC、それに対する野菜の量、すなわちそのすき焼きが健康的かどうかがわかる指標が㏗、具材の大きさが無機物有機物の違い、すき焼きの煮詰まり具合(しょっぱさ)がECなど、他にもうんぬんかんぬん。そして土づくりのコツは、「化学性、物理性、生物性の向こう側にうっすらすき焼きをかんじることである」、締めくくるのですが、もはや受講生の混乱を招いているような気もします。
(ニュースレター記事より)