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ないとう農園

2025年振り返り

2025.12.29 12:12

今年最後のお届けの週になり、これにてないとう農園も仕事納めとなります。農作業や出荷作業は12月31日~1月5日まではお休みになり、このお正月のタイミングだけは一年で唯一、本当にゆっくりと身体を休めることができます。

 2025年はどんな年だったかと振り返ると、全体として今後のための基盤を整えていた年だったなと思います。

 冬には農作業の傍ら、機械や肥料などの置き場になる物置を建てていました。これまで肥料や資材などは育苗ハウスの一部に置いていたのですが、畑が増えると育てる苗も増え、ハウスはもう手狭になり、苗鉢の置き場を目いっぱい確保するために、資材置き場が別に必要になりました。中古の単管パイプを探してきて自分たちでトントンカンカンやって、なんとか春先には出来上がりました。

 また初夏には、耕作放棄で木がたくさん生えてしまっていた畑を2反ほど開墾しました。うちの地域でも目に見えて耕作放棄地が増えてきていて、これは農業者がいなくなっているということなのですが、誰も手を入れられなくなった畑は三年もすれば瞬く間に野生化し、木が生え、動物のねぐらになり、開墾のためのコストは年々上がり、いよいよだれも手をつけられなくなり、地域の農業をいっそうやりにくいものにしていきます。「畑を借りてくれないか?」という声をここ数年でもたくさんいただいているのですが、今のぼくらの力だけでは全部にはとても対応できず、となると、農業へ新規参入する方の力がもっと必要で、となると、新規で農業をやりたいと思わせられる姿を農家自身が見せていくしかなく、どちらにせよぼくらももっと頑張らねばと思います。

 おそらく、農業も他の産業と同様、ある程度一つ一つの経営体が大きくなり、小さいところはなくなっていき、だけども小さいところを補って余りある勢いでジャンケン列車のように大きいところがひたすら大きくなっていくものだから当面はなんとかなってしまい、だけどしだいに、大きいと思っていたところももっと大きいところに飲み込まれていってしまい、最後の方にはずらずら連なる果てしなく巨大な列車がほんの数件だけ残り、やがてそれも思いもよらなかった外的要因に一蹴されて、結局全部ががたがたになり、その時になると、雑多で非効率で思い思いのやり方で乱立していたあの時代が懐かしくなのかもしれず、つまりは、懐かしきあの時代のギリギリこそが今の時代なのかもしれないなと思い、もはや未来のぼくがあこがれている農業がまさに今のぼくらの農業なんだと思い込むことでかえって力がわいてきて、いつだって自由に独特に立ち回れるために、どうにかジャンケン列車のそのゲームに参加しなくていいように、そういう力を得るために、とにかく今を一所懸命にがんばろうとういう気持ちがしています。

 今年出荷場も広げました。うちでは常時5名前後くらいで野菜をきれいにしたり、袋に詰めたりしているのですが、手狭になってしまっていてやりづらく、夏の間に少しだけ増築しました。またシャッター付きの大きな物置を縁あってゆずっていただき、あっちこっちに置いていた細かい農具の置き場もできました。

 栽培においては、夏が本当にもう暑く、どうしようもないくらいなのですが、去年まではこんな暑いのはこれっきりだろうという気持ちが半ばあり、今までのやり方を捨てきれずにいましたが、今年からはもうこの暑さがこれからずっと続くんだと覚悟が決まり、無理なものは無理と健康的にあきらめられたことで、わりと上手に野菜が育てられた気がします。この覚悟もまた、今後に向けての大きな基盤になったかと思います。ただ、冬場の重要作物の人参が虫にやられてしまい4分の3が壊滅し、それを思うと今でもお腹が痛くなるしそういことも実は山ほどありますが、、、

 2026年は整いつつある基盤からスタートが切れるので、きっと今までよりかはどうにかなるのではないのかな、といくらかの希望を持ちつつ仕事を納められるだけでも、2025年はいい年だったのだと思います。今年は大変お世話になりました。来年も何卒よろしくお願いいたします。

(ニュースレター記事より)