スナップ『楽しむ七草』
今回ご紹介するのは、ご家庭の中でダントツに学習を楽しむことをなさっている生徒さんたちです。毎回多くの学びをいかに楽しく進めるかをご両親さんが率先して考え、それを子供達の好奇心にアクセスしながら実行し、子供たちはその得た情報を知識として活用しアウトプットに活かしているようです。ですからレッスン中に私が話す知識の点をキャッチし、また新たに次の点を見つけ思い浮かべ「これはこうだから、あれになって、だからこうなんじゃない?」というまさに昨日の南方熊楠(記事はこちら)が実践していた学ぶ方法をマスターしています。今回はご自宅で行っていた七草をどのようにしてお子さん達と楽しんでいるのかを取り上げます。
毎年七草粥を作って召し上がるという日本の古来から続く行事をお母様が行うというのは、簡単に見えますが面倒だと思う方が多いように思います。スーパーで七草の陳列を前にどのくらいの若いお母様方が手にしカゴに入れるのかを、毎年いくつかのスーパーで見ているのですがそう多くはありません。沖縄にはもともと薬草文化が強く、「滋養・厄除け」的意味合いもあり、宮中行事よりも生活に根ざした民間信仰色が強いため旧暦1月7日(今年は2月23日)に「七日節句(ナンカヌシク)として、本土の七草とは大きく異なるフーチバー(ヨモギ)、タンナファクルー(長命草)、ニガナ などを粥にしていただきます。その影響で本土の宮中行事に由来を持つ新暦1月7日の七草粥が浸透していないのでしょう。しかし子供たちが学ぶ本土基準の学習では時折出てくる内容ですから、一度は取り入れて欲しいと考えます。
ではこちらの生徒さんたちがどのように学んでいるかというと、ご覧の通り実際に七草を手にしながら、お母様が使用している図鑑と七草を照らし合わせ説明をしてもらっています。つまり目で見て触って知識を入れてという正真正銘の生きたインプットの学習です。しかしそれだけに留まらずアウトプットもクイズ形式で取り入れておられます。お嬢さんが「ぺんぺん草だ」と七草から見つけ出すことができたのもインプットとアウトプットの連携技によるものです。またすずなは蕪、すずしろは大根という古名と現代名の違いも学習されているので、和歌や古典の文脈にこの古名が残されていることに追々気づかれる事でしょう。その時期に「あっ!そういえば」と古名を思い出すだけでも理解をスムーズに行うきっかけになるでしょう。
子供たちの賢さはご両親の地道な働きかけが大きく左右することを親としてその本当の意味を理解しておくことが、我が子をワンステップもツーステップも引き上げることになることをやはり知り行動を起こすべきだと考えます。「あちらのご家庭はできるでしょう。しかし我が家はできないわ」というような考えでいるのか、「毎年はできないけれど、今年はやってみようかな」という前向きの気持ちでトライされるのとでは、明らかに違います。良い結果を生み出している方の方法は一度は挑戦してみるというプラス思考な考え方とフットワークの軽さを我が子に見せることが、私は何よりも必要であり重要で、子供の可能性を伸ばす方法だと確信しています。
七草に熱湯をかけ臭みやえぐみに配慮された調理方法で、お子さん達は美味しく召し上がったようです。私はその配慮をせず「草を味わえ」という大雑把なことを子供達に行い、未だ七草粥には青臭いイメージがあるようです。親御さんの心遣い気遣いと一手間二手間加えると物事をすんなり受け入れる素直さにも通ずるのだと改め学ばさせていただきました。無病息災、邪気を払われて素敵な一年になられることでしょう。