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サービソロジー論文誌採択

2025.12.23 14:37

博士学生の古新さんの以下の論文が採択されました.


顧客や非人的アクターと共創する独立系映画のサービス・オファリングプロセス:アクターネットワーク理論の翻訳を通じて

古新瞬・白肌邦生,サービソロジー論文誌,印刷準備中

 本論文は,「映画づくり」を完成した作品ではなく,人と社会をつなぐ“サービスのプロセス”として捉え直した研究である.対象としたのは,パーキンソン病を題材とする独立系映画の製作過程であり,映画が公開される“前”の取材活動や発信が,どのように人々の共感や連帯を生み出していくのかを明らかにしている.

 研究では,病気そのものや衣装といった「モノ」も,人と同じように物語や行動を動かす存在として扱い,人とモノが関係し合う中で価値が生まれる様子を丁寧に追跡した.その結果,映画公開前の活動が,単なる準備や宣伝ではなく,共感・社会的つながり・学びを生み出す能動的なサービスとして機能していることが示された.

 本研究は,映画や文化活動が,社会課題に向き合う人々を孤立させず,対話と理解を育む「場」となりうることを示しており,サービス学の視点から創作活動の社会的価値を捉え直す新しい示唆を提供している.