経典解題33
【経典解題】33
郁迦羅越問菩薩行經
いくからえつもんぼさつぎょうきょう
西晉の竺法護の訳。一巻。『三十一法鏡經』及び『大寶積經』第十九會の同本異訳。一種小説の如き体裁を取り郁迦羅越の問いに在家の持戒の方法を説く。
[冒頭の翻刻、訳文]
聞如是:一時,佛游舍衛國祇樹之園給孤獨精舍,與大比丘衆千二百五十人,慈氏菩薩、軟首菩薩、除惡菩薩、光世音菩薩等五千人俱。
爾時,世尊與無央數百千之衆圍繞說法。於是舍衛大城中有豪長者,名曰郁迦,與好喜長者、好嘆長者、善施長者、有量長者、所樂長者、常名聞長者、施名聞長者、有名聞長者、善財長者、遵行長者、給孤獨長者、賓祁長者、寵具足長者、審量長者俱。一一長者與五百眷屬共出舍衛大城,往詣佛所稽首佛足,繞佛三匝卻坐一面,皆志大乘殖眾德本,悉有決於無上正真之道。
於時,郁迦見諸長者正士之會,承佛威神,從坐起整衣服,叉手長跪白佛言:「願欲有所問,唯天中天,以善權方便哀為解說。」
佛告長者:「所欲便問,吾當發遣令汝歡喜。」
郁迦白佛言:「若有善男子、善女人,發無上正真道意,問佛無數之慧,學於大乘,願住大乘,勸助大乘,乘於大乘,解了大乘,請一切人等安一切,救護一切為大乘鎧:『其未度者我當度之,未脫者我當脫之,未安者我當安之,未般泥洹者我當令般泥洹,我當除一切人之重擔。』志願無上之僧那見,無量生死諸惡瑕隙心不穢厭,無央數劫周旋塵勞其心不捨。若求菩薩道在家出家,欲具足佛法,善加哀於諸天人民,以此大乘將養一切,不斷三寶之教,久住於一切之智,欲具足此慧。唯願世尊,說居家菩薩戒德之法,諦行如來教,至不退轉成無上正真道,今世後世所至之處與眾卓異。及出家菩薩,棄捐愛慾篤信守道,剃除鬚髮去為比丘樂受禁戒,行法、行善、行正。唯天中天,居家菩薩所住云何?其出家者所住云何?」
佛告郁迦:「善哉!善哉!長者乃能發意,廣問如來如此之義。長者諦聽!善思念之,吾當為汝解說居家、出家菩薩戒德精進所積之行。」於是郁迦受教而聽。
佛言:「長者,若有菩薩居家修道,當歸命佛,歸命法,歸命僧。以自歸之德,求於無上正真之道。
こう聞きました。ある時、仏陀は1,250人の僧侶の大群と、弥勒菩薩、軟頭菩薩、滅邪菩薩、観音菩薩を含む5,000人の菩薩を伴って舎利塔林寺を訪れていました。
当時、世尊は数え切れないほどの数十万の弟子たちに囲まれて、仏法を説いていました。その時、舎利塔城にウッカという名の裕福な長老が住んでいました。ウッカは、様々な長老たちと共に、喜びを好む長老、称賛を好む長老、気前の良い長老、節度のある長老、満足する長老、常に名声のある長老、施しで有名な長老、名声のある長老、富める長老、徳の高い長老、道に従う長老、安らかな長老、裕福な長老、思慮深い長老など、それぞれ五百人の従者を率いて舎利塔城を出て、仏陀のもとへ行きました。彼らは仏陀の足元に拝礼し、仏陀の周りを三度巡礼して、脇に座りました。彼らは皆、大乗の徳の根源を養うことを志し、無上なる真の道を歩むことを決意した。
その時、ウトパラは長老たちと徳の高い人たちの集まりを見て、仏陀の力によって席から立ち上がり、衣服を整え、両手を組んでひざまずき、仏陀にこう言いました。「私は仏陀に尋ねたいことがあります。神々の主である仏陀よ、方便と慈悲によって、私に解き明かしてくださいますように。」
仏陀は長老に言いました。「あなたが望むことは何でも求めなさい。そうすれば、私はあなたを喜ばせるためにそれをあなたに与えます。」
ウッダカはブッダに言った。「もし、無上正道を求め、ブッダに無量の智慧を求め、大乗を学び、大乗に留まることを望み、大乗を励まし、大乗に乗り、大乗を理解し、あらゆる人々に平和をもたらすよう願い、大乗の鎧としてあらゆる人々を守る徳の高い男女がいたら、『まだ解脱していない者を解脱させ、まだ解放していない者を解放させ、まだ安らぎを得ていない者を安らぎに導き、まだ涅槃に達していない者を涅槃に導き、あらゆる人々から重荷を取り除く』と仰せられた。彼らの志は至高であり、生死における無数の悪や瑕疵に苛まれることも、無数の劫にわたる汚れや苦労を捨て去ることもないだろう。」在家・出家を問わず菩薩道を求め、仏陀の教えを完全に体現したいと願い、慈悲深く神人を含むすべての生き物にこの教えを広げ、この大乗の教えを用いてすべてを養い、三宝の教えを守り、すべての知恵にとどまるならば、世尊が謙虚に懇願して、在家の菩薩の戒律と徳を説き明かし、如来の教えを精励して不退、無上正道を得て、今生と来世のどこに行っても、すべての人々の中で傑出した存在となるようにしてください。そして、菩薩が出家し、欲と執着を捨て、道を堅く信じ、守り、剃髪し、髭を剃って比丘となり、喜んで戒を受け、仏法を修行し、善行をなし、正しく行動することを願います。主よ、在家の菩薩はどこに住まわれるのでしょうか。出家した菩薩はどこに住まわれるのでしょうか。
仏陀はウッディヤナに仰せになりました。「素晴らしい! 長老よ、あなたは心を奮い立たせて如来にそのような質問をすることができた。長老よ、よく聞きなさい! よく考えなさい。そうすれば、在家菩薩と出家菩薩が戒律、徳、精励を通して積み重ねてきた実践をあなたに説明しよう。」そこでウッディヤナは教えを受け入れ、耳を傾けました。
仏陀はこう言いました。「長老よ、もし家で道を修める菩薩がいたら、仏に帰依し、法に帰依し、僧伽に帰依するべきです。自らに帰依する徳をもって、無上かつ真実の道を求めるべきです。」
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