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路傍の水

「点と線と夜」参加Log

2026.01.07 07:42

点と線と夜(https://and.noor.jp/e/yonaga/25/)に参加させて頂きました

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高らかに去来する神話

太宰が掃ったまなうらの星

干からびたノアの臍の緒

扉を語り鍵穴を腐す

ついえた光をどう弔う

望んだ冬が何故赤い

点した炎の温度だけ人類は数えて来たの

硝子を手中でほどく

線ならば引き際は潔くあれ

溺れる神は流星を掴む

生まれた破滅を全うする

結ぶためにある数億光年


投じた青は夏と散る

恵んでくれるな今だけは

這って捕らえた砂上の雲

狙い澄ましたエンドロール

走れないほど汗が辛い

来世も来期も僕らいらない

一寸先の夢/地獄は炎天下/最敬礼と脱落者


白亜の薔薇はだれのもの

背に走る春の烙印

n次元上の絶対的さみしさ

十の誓いを焚け

よしんば永遠を退けたとて

熟れたばかりの彗星を噛む

呪われたがる幻想種

いつか夜明けが凍るなら

氷柱心中

時おり小指を盗ませて

雨季はぼくらを甘くしつける

生来きみは春の使徒

いま選べない光のこと


隕石からはじまる夢

脳裏に最果てがよぎる

忠実なきみの夜明け

羽ばたきのエチュード

明日はよく晴れた終焉でしょう

泣くなよ天使でもないくせに

ただひとつを選べるから神様です

老いさばらえた心臓でよければ

計算しつくされた静寂

いずれお前は綴じられる

夕暮れ二つばかり分のおわかれ

すばらしいって言うなら笑え

ルビーのともしびを辿るな


毒を喰らわば永久まで

うつくしいほどどこまでもゆける

硝煙の色を味わえば

夜の数え方を教えて

飢えた神々の死に場所

もう朝はねだらない

なくした瞳なにいろだったの

いつだってわたしたち光ることを愛した

青を愛した星が去る

ノクターンばかり手に取って

火中の冬を憂う

咲かない月を欲しがっていた

成しえた神話を灰にして

離縁再演


死の温度を定義する

鍵盤から金を抽出する

鍵を花芯に忍ばせる

色の終わりを縫う

十の言語を罰する

妖魔の成り立ちを決める

海と星を選り分ける

八月を長くする

罪より命を重くする

君を僕から失わせる


法が僕らの春を正すな


ほどけた星座が何になる

新月の断末魔


いきちがい星いくつだろう

待ち合わせ銀河団

約束ぼし、小指ぼし、まち針ぼし、それから


私のいない地獄で果ててよ

預言書に残るやさしい綻び

神にも読めない字で記すな


幼い薔薇を爪先がひらく

月のヴェールとしてのオーロラ

ぼくらシーツで夜を隔てる


喰らう神話を選ばない獅子座