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寄り添い通話フラット

初めての孫預かりは大泣きでした

2026.01.20 03:20

孫が生まれてから、気がつけば十年ほどが経ちました。あっという間だったような、そうでもないような、不思議な時間の流れです。昔、孫の七五三に合わせて、娘夫婦と孫、そして私たち夫婦で家族写真を撮ることになりました。

孫が生まれた当時は、もちろんうれしい気持ちはありました。ただ、普段から孫を預かったり、一緒に過ごしたりする機会はほとんどなく、久しぶりに会えば「大きくなったねえ」と声をかけるくらい。かわいいとは思うものの、どこかよその子を見るような、少し距離のある存在だったのも正直なところです。

写真撮影の日、娘とその夫が着替えや化粧をしている間、私が一時間ほど孫を預かることになりました。これが、私にとって初めての「本格的な孫預かり」です。ところが、その瞬間から事態は一変しました。

突然知らない空間に置かれ、親の姿が見えなくなった孫は、大泣き。三歳児が出せる限りの声と力で叫び、泣き、逃げ回ります。なだめてもだめ、叱ってもだめ。抱っこをしても、下ろしても、気をそらしても、すべてが裏目に出るようでした。

しかも私は、慣れない着物姿。胸やお腹をぎゅっと締め付けられ、思うように動けません。汗ばみながら、「子どもというのは、こんなにも人見知りをするものなのか」「どうしてこんなに懐いてくれないのだろう」と、だんだん気持ちが追い込まれていきました。

泣き止ませようと、あらゆる手を使いました。話しかけたり、歌ってみたり、おもちゃを見せたり。それでも孫の涙は止まりません。その様子を、着替えを終えた娘たちは遠くから見て、苦笑い。私は必死でしたが、今思えば、あの光景もどこか滑稽だったのかもしれません。

結局、撮影された家族写真には、泣き顔の孫、不満そうな娘夫婦、そして疲れ切った私と夫の表情が、見事に写っていました。誰一人、いわゆる「理想的な笑顔」ではありません。

でも、家族とは、きっとこんなものなのでしょう。思い通りにならない時間も、気まずい瞬間も、あとから振り返れば、ちゃんと笑い話になります。今、その写真を見返すたびに、「あのときは大変だったね」と話のタネになり、自然と笑ってしまいます。

残しておいてよかった。そんなふうに思える、我が家の大切な一枚です。