「なるようになる」と悟ったとき楽になれた気がした人生
心の中に、いつのまにか芽生えて、
今も静かにあり続けている思いがあります。
それは、
人生は、なるようにしかならない
という感覚です。
私たちは、自分で考え、選び、努力しながら生きています。
進学、就職、結婚、子育て。
その時々で悩み、工夫し、最善だと思う道を選んできました。
だからこそ、自分の人生は自分で切り開いてきた、
そう感じるのも自然なことです。
けれど、少し距離を置いて、
長いスパンで人生を眺めてみると、
ふと、こんな思いが浮かぶことがあります。
結局のところ、
人生は「なるようになってきた」のではないだろうか、と。
もちろん、努力して勝ち取ってきた幸せは確かにあります。
工夫したからこそ楽になったことも、
踏ん張ったからこそ続いた関係もあります。
それらを否定するつもりはありません。
ただ、年を重ねるにつれて、
どうしても自分ではどうにもならないことが、
少しずつ増えていくのも事実です。
なぜ生まれたのか、なぜ死ぬのか。
努力していれば病気は治るのか。
どれだけ考えても、答えの出ない問い。
どれほど願っても、思い通りにならない現実。
そこに答えを求め続けていると、
時間ばかりが過ぎていくような気がしてきました。
だから私は、
「大きなことは、私の努力の範囲外」
そう考えるようになりました。
どうにもならないことは、
無理に解決しようとしない。
その代わり、
今日できる小さなことに目を向ける。
なるようになる。
なるようにしかならない。
そう思えるようになってから、
心が少し軽くなりました。
諦めたわけではありません。
投げ出したわけでもありません。
ただ、抱えなくていい重荷を、
そっと下ろしただけです。
先のことをすべて見通せなくてもいい。
今できることを、今日の分だけやればいい。
そう思えるようになった今のほうが、
以前より、穏やかに生きている気がします