“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百九通目『君を明るくするのは「練習」と「稽古」』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百九通目『君を明るくするのは「練習」と「稽古」』
舞台の上で「自分は暗かったのでは」とか「笑顔になる余裕がなかった」と君は言います。
でも、そんなに凹まなくていいのですよ。
まず最初に。
そういうふうに自分の状態を言葉にできる人は、見込みがあります。「自分を客観視」できているからです。
そうでない人は「自分に何が起きているのか分からないまま」でその場にいるので、そういう人はとにかく「自分の状態を観察」するところから始めてください。
さて、「自分を客観視」して、「まだ慣れていないから」とか、「余裕がないから」と分析できているなら、しめたものです。
きっと君は「間違えないようにしよう」と考えていたのだと思います。
まあ、そうですよね。でも、気づいてください。
大事なのは、「間違えが少なくなること」ではありません。「間違えなくなるところまでやること」なのです。
舞台では、「慣れ」も確かに必要です。しかし、それ以上に必要なのは「自信」です。
そして「自信」は、舞台の上で突然身につくものではありません。
稽古場で、自宅で、あるいは夜の公園や河川敷で、黙々と積み重ねたものの中からしか生まれないのです。
自分に問いかけてみてください。君は、本当に十分に練習していますか。その成果を先生や同僚、先輩に見せて、修正を受け、「これ以上やることはない」と言えるところまでやりましたか。
「自分が暗い」、「余裕がなかった」と君は言いますが、それは性格や才能の問題ではありません。
「不安」だからです。
「準備が足りない」からです。
「準備が十分」であれば、人は自然に明るくなります。無理に作らなくても笑顔になります。
ということで、やるべきことは一つです。
たくさん練習してくだい。そしてそれを、稽古場で先生やみんなに見てもらってください。意見を求めてください。修正されることを怖がらないでください。
舞台は、君の努力を裏切らない場所です。
稽古場で積み上げたものは、必ず舞台に現れます。
君を「明るくする」のは、「練習」と「稽古」なのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百八通目」は2026年1月14日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十通目」は2026年1月28日の記事