スナップ『初ムーチー』
沖縄には旧暦の12月8日頃に健康祈願や厄除けそして子どもの成長を願って、サンニンと呼ばれる月桃の葉に餅を包んで蒸した鬼餅を食す文化があります。特に誕生後初めてのムーチー日を迎える子供の健やかな成長を願いムーチーを配る風習がありますが、今回は小さな妹さんのためにご兄弟がムーチー作りを行なったご様子もご紹介します。
いつもニコニコと愛嬌ある笑顔を振り撒いている生徒さんは、私の目の前でいくつもの奇跡的成長の瞬間を見せてくれています。今週は沖縄の童歌『赤田首里殿内』の歌詞にある「イーユヌミー」を手真似して見せてくれ、その流れで私のお手てパチパチににも真似してくれました。すでに指差しも始まり今後が大変楽しみです。
ご家庭で子供達に行わせる料理の中でも餅を扱うのはハードルの高く、お母様にとっても勇気を必要とするものの一つだと思いますが、伝統文化の継承と兄妹の良好な関係性、そして料理を通した能力を高める活動を取り入れたお母様の決断には頭が下がります。お母様ご自身が考えて行動されていることが、お子さん達の成長を後押し小さな奇跡が連続して起きていると確信しています。
私もお裾分けいただき美味しく頂戴いたしました。お祝いのお裾分けには他者に福や喜びをもたらし分かち合う意味があり、幸せを周りと分け合うことで更に大きな福になるという意味もあります。私も幼い頃から母にお祝いごとは「独り占めすると福が逃げるから、どんなに小さなものを頂いても今その場にいる人と分け合いなさい」と教えられてきました。また祖母がよく赤ちゃんに向かって使っていた言葉に「福々しい」があります。沖縄では健康、豊かさ、子孫繁栄が「福」と結びついていることが多く、赤ちゃんや行事食に「福々しい」という言葉を使うのはとても縁起良い褒め方だと教えてもらった記憶があります。頂戴した初ムーチーを更に福を重ねるという意味でお祝い用の水引で飾り写真撮影してみました。
お子さん達の健やかな成長が福々しい日々を招くことを心から願っております。