探鳥会の記録
秘境駅探鳥会 5月25日 (土)
今日は天竜川沿いを歩きながらの探鳥会でした。ヨシ原ではオオヨシキリの鳴き声が聞こえ、その周りではムクドリの群れが飛び交っていました。ムクドリたちは、かつて養蚕農家が葉っぱの収穫をしていたクワの木に集まり、その実を食べていました。また、天竜川の対岸に止まっていたアオバトもじっくり観察することができました。
残念ながら、昨年出現したサンコウチョウを確認することができませんでしたが、渡り途中のメボソムシクイやヤブサメの声も飽きることなく聞き入ることができました。また、草むらからはコジュケイが突然飛び出してきたのにはビックリと、今回もいろいろな鳥たちの出会いがありました。
出現種 アオバト・アカゲラ・アオサギ・イワツバメ・ウグイス・オオルリ・オオヨシキリ・カルガモ・カワウ・キビタキ・キジ・キジバト・コジュケイ・ホトトギス・サンショウクイ・シジュウカラ・スズメ・セグロセキレイ・ツバメ・メボソムシクイ・トビ・ムクドリ・メジロ・ヒヨドリ・ホオジロ・ヤブサメ・ヤマガラ
仲仙寺探鳥会 2019年5月19日(土)
今回は、ヒタキ科の仲間であるキビタキやコサメビタキ、そしてオオルリが出てきました。
また、キツツキの仲間では、コゲラやアカゲラ・アオゲラが出現していました。仲仙寺の参道を歩いていると、杉木立の中からアオゲラのドラミングが心地よく響き渡っていました。 上空では、毎年のように出てくるノスリやトビも両翼に上昇気流を受けながら帆翔していました。
そして、遠くでカッコウの声も聞こえてきました。この声は、今年伊那谷では最初に確認できた声でした。 今回の探鳥会では。親子連れを含めて、13人の参加者に鳥たちは堪能するまで、その姿や鳴き声を披露してくれました。
出現種 ハシボソガラス、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、カケス、ホオジロ、ウグイス、ヒヨドリ、イカル、シジュウカラ、カッコウ、オオルリ、キビタキ、コサメビタキ、ノスリ、トビ、キセキレイ、ツバメ、メジロ、モズ
ながた荘探鳥会 2019年5月11日(土)
ながた荘周辺での探鳥会が,朝のすがすがしい空気を吸いながら行われた。当日は,子ども連れの参加者を含め27名であった。はじめて参加される方も多く,双眼鏡を持っていない人もいた。そのため,伊那谷支部に昨年寄付していただいた双眼鏡を使っていただいた。
集合場所の駐車場付近では,さっそくツバメやハシボソガラスといった身近な鳥たちを双眼鏡で観察することができた。そして,近くのサクラの木で巣作り中のコサメビタキをゆっくり見ることができた。巣は,横枝に作られていたが樹皮と同じようにカモフラージュされ,横枝にできたコブのようにしか見えなかった。
さらには,参加者の真上にノスリが出現し,輪を描いて帆翔する姿を観察できた。カラマツの頂でさかんになわばり宣言しているホオジロをフィールドスコープでゆっくり見ることができた。
愛鳥週間の2日目に当たる日であったが,鳥たちの繁殖中のようすをゆっくり観察することができた。
<出現種>
イカル・イワツバメ・ウグイス・カケス・カワラヒワ・キジ・キビタキ・キジバト・キセキレイ・コサメビタキ・サンショウクイ・シジュウカラ・スズメ・ツバメ・トビ・ノスリ・ハクセキレイ・ハシボソガラス・ヒガラ・ヒヨドリ・ホオジロ
天竜川で白鳥を見る会 2019年2月9日(土)
駒ケ根市下平の小鍛冶公園を中心とした天竜川で毎年探鳥会を行っている。ここでは、天竜川に棲息するアオサギやカルガモ・キセキレイといった水辺の鳥を中心に観察ができる。
また、田沢川沿いの段丘崖に連なる樹林帯に棲息しているシジュウカラやヒヨドリといった鳥たちもゆっくりと観察できる。そして稀にではあるが、ワシタカ類も観察することがある。今回の探鳥会では、毎年、お目当てとしているコハクチョウの飛来を見ることができなかったので、これまでこの場所で出現した猛禽類について紹介したい。
この場所で、ここ5年間に出現した猛禽類は、フクロウ・オオタカ・ハイタカ・チゴハヤブサ・チョウゲンボウ・ミサゴ・トビである。トビ以外のこうした鳥たちの出現率は低いものの、近くの森林帯から獲物を求めて飛来している。またミサゴのように、毎年秋になると天竜川沿いに南下していく個体もいる。
前回の探鳥会では、そのチョウゲンボウ狩りを目撃することができた。それは、堤防上から草付きで採食しているカワラヒワの群れを観察しようと双眼鏡を構えた時である。私たちの背後から一塊の弾丸のような影が、その草むらに飛び込んでいったのである。明らかに、カワラヒワをとらえようとした急降下であった。カワラヒワは、その弾丸から身を守るため、てんでバラバラに四方へ逃げ,その場を逃れていった。
明らかにチョウゲンボウの狩りは失敗したのである。チョウゲンボウは急降下した勢いから、急上昇に転じた動きをしてみせたものの、カワラヒワの動きはそれよりも早くチョウゲンボウから距離をとり,逃げて行ったのである。
こうしたチョウゲンボウの動きは、危険を察知したまわりの鳥たちにも伝わり、あたりからハクセキレイの声が聞こえてきた。
毎回,同じ場所での探鳥会であるが,その都度,新たな鳥との出逢いがある。
<出現種>
ノスリ・セグロセキレイ・カワラヒワ・ヒヨドリ・エナガ・シジュウカラ・ヤマガラ・コゲラ・ハシボソガラス・マガモ・コガモ・カルガモ・ホオジロ
伊那市富県の里山観察会 2018年11月10日
立冬が過ぎた秋の半日「たかずやの里」を散策しました。山の木々が紅葉し、その色を楽しみながらの探鳥会でした。
紅葉の秋とはいえ、冬鳥であるジョウビタキやシメたちに出迎えられての散策です。すでに、繁殖期を終えたシジュウカラやヤマガラは混群をなし、彩のある木々の空間をカラ類たちが飛び交い、餌を探していました。また林道わきにはカシラダカの群れが集い、ゴマ粒のようなエノコログサの黒い実を食べていました。
秋の林間は、繁殖期のような賑やかさはありませんが、控えめな鳥たちの声に耳を傾けながら歩くことができました。来年は、伊那市横山の鳩吹公園周辺で、紅葉を楽しみながらの探鳥会を行います。
<出現種>
アトリ・カシラダカ・カワラヒワ・コゲラ・シジュウカラ・シメ・ジョウビタキ・ハシボソガラス・ヒヨドリ・ホオジロ・モズ・ヤマガラ