【研修報告】船井総合研究所・寺院経営研究会にゲスト講師として出講してきました
昨年にお声がけいただき、船井総研こと船井総合研究所様の寺院経営研究会の1月例会にゲスト講師として出講してまいりました。会場は東京駅前の東京ミッドタウン八重洲。箱根駅伝の感動の余韻が漂っていました。
今回の講座でお伝えさせていただいたのは、寺院の持続可能性やクラウドファンディングのローカル版である「Local Funding」の取り組みと永代供養の運営手法について。いずれもこの数年は力を注いできた分野だけに、制限時間いっぱいの中で可能な限り当院の取り組みやエッセンスについてお伝えさせていただきました。
永代供養・樹木葬については、当院独自のシステムや運営手法についての事例発表を行いました。お墓を売るのではなく、寺院全体の景観や美しさ、一人ひとりに向き合うヒアリングの考え方、事業者を入れずに寺院が運営する墓地の在り方など、当院の30年来の取り組みをご紹介させていただきました。
「永代供養」といってもその方法は様々であり、お寺の数だけ永代供養の形があるようなもので、そこに住職の理念や個性、地域の慣習や遺骨への考え方、さまざまな供養の形があるのがとても興味深いところだと感じます。
今回も日本各地からの参加者が集い、それぞれ経営研究会の中で第一線で樹木葬や永代供養を展開している方々との意見交換はとても意義深いものとなりました。当院でも参考にさせていただきたいモデルに出会えたのも大きな収穫となりました。
ただ単に遺骨を合葬するのも永代供養であり、シンボルツリーを1本植えるのか、または一人1本の木を植樹するのか、本当に永代供養や樹木葬というものは複雑多岐に渡ります。それゆえに消費者は迷いやすいかもしれませんが、逆に見れば、一人一人のニッチな要望に合致するようなシステムにも出会える可能性が高いということです。
「価値多元化社会」「個の時代」の中において、既存の伝統を維持しながら、どのようにそれを現代社会の中で訴求していくのか。住職個々の理念やビジョンによって本当にさまざまな形があることを再認識させていただきました。
続いて、持続可能なモデルの一つとして、当院が昨年から実践しているファンドレイジング(資金調達)プロジェクトの「もみじ基金」の企画から実施までの中の人の思いや考え方、反省点や普遍的に活用できる内容などについてお話しいたしました。
これからクラウドファンディグに挑戦される寺院関係者も多いことから、これまでの取材や論文で取り上げてきた内容のダイジェスト的な内容をお伝えいたしました。
当院のクラウドファンディングはLocal Fundingとして地域の対面寄付を中心としたクラウドファンディングのローカル版という位置付けです。何よりも高すぎる手数料を支払わずに資金調達ができるメリットについて、特に力を入れてお伝えいたしました。
終了後は八重洲の居酒屋にて懇親会となりましたが、食べるのも飲むのも忘れるほどトークが盛り上がり、とにかく多くの情報や宗派を問わず各地のご住職たちが考えている未来像や視点など、多くの有益な情報をいただいてまいりました。すごい熱量でした。
さっそく活かせるものは当院の運営にもフィードバックしてまいります。
今年も国内外、宗派を問わず、住職が体験して学んだ内容を記録として残してまいります。持続可能な成長やご縁づくりを目指してまいります。
事前の取材から当日の講演内容、進行まで、懇切丁寧にご対応いただきました船井総合研究所の新井さんはじめ関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。
住職