剣道をこよなく愛する男──剣道歴20年
2026.01.16 06:04
村島弘之 が語る「剣道から学ぶ心」
竹刀を握って二十年。
勝った日も、負けた日も、思うように身体が動かなかった日も、私は剣道場に立ち続けてきました。
剣道は、ただ強さを競う競技ではありません。
むしろ、自分の弱さと向き合う時間のほうが、圧倒的に長い世界です。
打てなかった一本。
崩れた姿勢。
乱れた心。
それらはすべて、相手ではなく「自分自身」を映す鏡でした。
剣道を続けていると、すぐに結果を求めたくなります。
しかし本当に大切なのは、勝敗の先にある「在り方」です。
礼に始まり、礼に終わる。
相手を敬し、自分を正す。
その積み重ねが、剣道を剣道たらしめているのだと思います。
社会に出てから、剣道で培った心に何度も助けられました。
焦らず間合いを取ること。
一拍待つこと。
感情に振り回されず、いま出来る最善を選ぶこと。
剣道場で学んだそれらは、人生の場面でも変わらず生きています。
剣道は、年齢を重ねるほどに深くなる道です。
若い頃には見えなかったものが、ある日ふと、はっきりと立ち上がってくる。
これからも私は、
一本を求めると同時に、
自分の心を磨くために、
剣道場に立ち続けるでしょう。
剣道は、今日も私に問いかけてきます。
「その心で、竹刀を振っているか」と。