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社会人剣士の葛藤 —— 村島弘之/剣道歴20年

2026.01.16 06:11

社会人剣士の葛藤

—— 村島弘之/剣道歴20年

仕事に追われ、稽古に行けない日が続く。

竹刀を握る時間より、スーツを着ている時間のほうが長くなる。

社会人剣士である以上、これは避けて通れない現実です。

学生時代のように、毎日稽古ができるわけではありません。

体力は落ち、怪我の回復も遅くなる。

気持ちはあっても、身体がついてこないこともある。

それでも、剣道をやめようと思ったことはありません。

むしろ、稽古に行けない日があるからこそ、

一本の重みや、一振りの価値を強く感じるようになりました。

社会人剣士の葛藤は、

「できない自分」を受け入れることから始まります。

若い頃の自分と比べてしまう。

あの頃なら打てた一本を思い出してしまう。

そのたびに、心がざわつく。

しかし剣道は、過去の自分と戦う道ではありません。

今日の自分と、正直に向き合う道です。

稽古量が少なくても、

一本に至るまでの心構えは磨ける。

礼の姿勢、間合いの取り方、打突の決断。

それらは、日々の仕事や生活の中でも鍛えられていきます。

社会人になって気づいたことがあります。

剣道は「時間がある人」のものではなく、

「続ける覚悟がある人」のものだということ。

稽古に行けた日は、全力で向き合う。

行けなかった日は、心を整える。

その積み重ねが、剣道を手放さない理由になります。

社会人剣士の葛藤は、

剣道を深くする入口でもあります。

今日も完璧ではない。

それでも竹刀を握る。

その選択こそが、

剣道が人生と共にある証なのだと思います。