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大場六夫's Art Random 僕の美術教育論

幼児の美術教室から

2026.01.04 05:16

幼児の美術教室から

描くこと、作ることの中で、心は自由に動きます。

思い通りにいかない線、にじんだ色、途中で立ち止まる時間。

それは失敗ではなく、心が生きて動いている証です。

追いかけて、つまづいても、

アートの中では、また笑って立ち上がることができます。

なぜなら、作品は「うまくやる場所」ではなく、

自分をそのまま許し、試し、認めていい場所だからです。

表現することで、心は外に出ます。

外に出た心を、私たちは眺め、少し距離をとって見つめ直すことができます。

この体験が、感情を整理し、気持ちを整え、

「またやってみよう」という前向きな思考を生み出します。

アートは、

無理に強くならなくていいことを教えてくれます。

転んでもいい、迷ってもいい、揺れてもいい。

それでも、色を重ねるたびに、線を引くたびに、

新しい自分に出会える。

そして気づくのです。

笑顔でいられる自分は、遠くにあるのではなく、

すでにここにいて、手を動かす中で静かに育っているのだと。

アートは、心を前に向ける「答え」を与えるのではなく、

前に進める自分を育てる時間なのです。